事務職でもフリーランスになれる?疑問にお答えします

こんにちは。

株式会社Waris共同代表で、フリーランス協会理事キャリアコンサルタントの田中美和です。

今日のテーマは「事務職でもフリーランスになれるのか?」について深堀りしていきたいと思います。

 

▼目次
1. 事務職でもフリーランスになれる
2. フリーランスは大きく3種類
3. どの領域でフリーランスになるのか考えよう

1. 事務職でもフリーランスになれる

このテーマは先週、働き方に関するイベントに登壇させて頂いてた時に、参加者の方から出てきた質問のひとつ。

「事務職の私でもフリーランスになれますか?」というご質問を頂きました。

私の回答としては「なれます」というのが答えです。

というのも、フリーランスの種類は、今とても多様化してるんですよね。

2. フリーランスは大きく3種類

私が理事をしてるフリーランス協会という団体で「こういうフリーランスがいますよ!」というマップを作ったことがありました。

出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会

このマップを見るとビジュアルで理解していただけるかなと思うのですが、私たちの協会では、フリーランスは大きく3種類に分けられると考えていて、その一つはクリエイティブ系のフリーランスですね。

例えば、エンジニアやデザイナー、ライターやフォトグラファーなど。

フリーランスといった時に、これらの職種を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。そして、こういった IT やクリエイティブ系の職種でないとフリーランスになれないと思ってる方がまだまだ多いのが現状です。

もちろんITやクリエイティブ系のフリーランスは、数としては多いのですが、これ以外の職種であってもフリーランスは実際いらっしゃいますし、活躍されてます。

では、ITやクリエイティブ以外でどんなフリーランスがいるのかと言うと、一つはビジネスフリーランス。先ほどのマップでいうと、ピンクのところですね。

例えば、営業や広報、マーケティング、人事など。こういった職種でフリーランスとして活躍されている方々がいます。

今回のご質問してくださった方は、営業事務なのか経理事務なのか、どういった事務職のお仕事をされていたのかは分かりません。

ですが、いずれにしても、経理や広報、マーケティングなど・・クリエイター以外のビジネス系であってもフリーランスとしてやっていくことはできます。

それから、もう一つが職人フリーランス。

職人フリーランスといっても、聞き慣れないかもしれません。例えば、シェフやハンドメイド作家、美容師、スポーツトレーナーなどですね。

私は週1回、パーソナルエクササイズのトレーニングを受けてるのですが、そのパーソナルトレーナーの方はやはりフリーランスですね。

あと、髪の毛が短いので毎月美容院へ行くのですが、今切って頂いている方はフリーランスです。フリーランスの美容師さんが何人かで場所を借りて、美容院をやってらっしゃるようです。

あとは、ハンドメイド作家さん。

最近、手作りの小物やアクセサリーをオンラインで売り買いできるサービスがいろいろありますよね。

そういったところで活躍されてる方は、ハンドメイド作家の方が多いと思うのですが、フリーランスの方もよく見かけます。

1つ具体的な事例でお話ししたいのですが、私たちの会社は副業兼業オッケーで、実際に3割ぐらいのメンバーが副業をしています。

あるメンバーは、元々社員として私たちの会社でマーケティングの仕事をしてくれていましたが、数年前からつまみ細工というアクセサリーを作り始めました。

とても綺麗で、それをSNS にアップし始めたところ、沢山のフォロワーさんが増えて売ってください!という人がたくさん増えたそうです。

今はハンドメイドつまみ細工の作家さんとしての活動も行っていて、まさにフリーランスの働き方そのものですよね。

私の知り合いの方も、ふだんは事務職の派遣社員として働いているのですが、お掃除がとても得意なので、副業のフリーランスとして家事代行(ハウスキーパー)をされています。

3. どの領域でフリーランスになるのか考えよう

もちろん、事務職の仕事を活かしてそのまま事務系のフリーランスになるというのもありですし、自分の好きなこと・得意なことを活かしてフリーランスになるというのもありですよね。

結論ですが「この職種でないとフリーランスになれない」というのは基本的にはあまりないと私は思っています。

クリエイティブだけではなく、ビジネス系の仕事だったり、職人的な技能のフリーランスだったり、本当にいろんな種類のフリーランスの方がいます。

興味があるな、やってみたいな・・という方は、まずは自分にとってどういった領域でフリーランスになるのがいいのかな、というところから考えてみることをオススメします。

ご参考になれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

※この記事はWaris共同代表の田中美和が音声プラットフォームVoicyの自身のチャンネル「自分らしいキャリア100のヒント」にて配信した内容を元に作成(一部追記/修正あり)したものです。


Waris共同代表・国家資格キャリアコンサルタント
田中美和

大学卒業後、2001年に日経ホーム出版社(現日経BP社)入社。編集記者として働く女性向け情報誌「日経ウーマン」を担当。フリーランスのライター・編集・キャリアカウンセラーとしての活動を経て2013年多様な生き方・働き方を実現する人材エージェントWarisを共同創業。著書に『普通の会社員がフリーランスで稼ぐ』。一般社団法人「プロフェッショナル&パラレルキャリア ・フリーランス協会」理事