【ライフシフト2】書評/レビュー 私たちにはリスキリングが必要だ
こんにちは。
株式会社Waris共同代表で、フリーランス協会理事キャリアコンサルタントの田中美和です。
今日はライフシフトに関連したお話をしたいと思いまして、
実は今週、テレビ東京さんの「ワールドビジネスサテライト」という夜のニュース番組に取材いただきました。
その時にお話しした内容と、最近読んだこの「ライフシフト2」の内容がとてもリンクしたので、そのお話をできればと思っています。
▼目次
1. マルチステージの人生になっていく
2. リスキリングが人生の移行に繋がる
3. 新たなスキルの習得・学び直しをしていますか?
1. マルチステージの人生になっていく
「ライフシフト」という本は大ベストセラーになったので、読んだことがあるという方も多いと思うのですが、その本の続編が最近出ました。
みなさん、いかが思われましたか?さっそく読んだという方も結構いらっしゃるかもしれないですね。
私もリンダ・グラットンさんの大ファンなので、前作のライフシフトももちろん読んでいますし、さらに前の「ワークシフト」も読んで非常に衝撃を受けました。
というのも、「ワークシフト」で描かれている「時間と場所にとらわれない働き方ができる社会を作りたいなあ・・そういう世界を作りたいなあ」と思って今の会社を仲間たちと始めたんですよね。
なので、自分にとって起業のきっかけにもなった本が「ワークシフト」でした。
そんなリンダ・グラットン先生の最新著作ということで、さっそく読ませていただきました。
前作の「ライフシフト」でも描かれてたように、人生100年時代にどんな戦略を持って私たちは生き抜いていけばいいのかという観点から具体例を交えて、人生100年を生き抜くヒントが描かれています。
特に言われてるのが、「3ステージの人生」から「マルチステージの人生」になっていくという話ですね。
3ステージとは何か?というと、大学高校などで学んで就職し、その後60歳~65歳ぐらいで引退して、あとは悠々自適のリタイア生活を送る・・
こういった学んで働いて引退、というシンプルな3ステップの人生から、生涯を通じて学び続ける働き続ける人生になっていく、ということです。
なぜなら寿命が非常に長くなってきて、それこそ「人生100年」を生きていくので、学び続け働き続けることがとても大事なんです。
・・ということが今作のライフシフト2でも書かれています。
ちなみに、文中で「探索と学習」と書かれているのですが、これは「探す」ほうの探索ですね。
探索と学習を繰り返して移行し、その過程で職業が変わったり働き方が変わることもあります。
それこそ会社員からフリーランスになったり、ご自身で会社経営してみたり、そういった探りながら学びながらでどんどん移り変わって、「自分自身をアップデートしていくことが大事だよ」ということが書かれています。
2. リスキリングが人生の移行に繋がる
そして、最近の自分自身の出来事がこの本とリンクしたという話なのですが・・
今週テレビ東京さんの「ワールドビジネスサテライト」という番組の取材を受けて、その時のテーマが「リスキリング」でした。
リスキリングは最近よくメディアでも耳にするキーワードですが、どういったイメージをお持ちでしょうか?
具体的には、再教育や学び直しといった意味合いで使われることが多い単語かと思います。
実は、リスキリングという文脈で、私たちが数年前からある会社さんと一緒に企画している講座を取材していただきました。
その講座はWebの 広告運用を学ぶ講座で、Google 広告の企画や入稿、レポーティングなど一連の流れを座学と実技で学んでいただくような実践的な内容です。
ご希望があれば、お仕事探しの就業支援も行っています。
そこで分かったのが、この講座の受講生は首都圏の方が4割~5割ぐらいで、残りは首都圏以外のエリアの方なんですよね。
東北や関西圏の方もいらっしゃるし、沖縄や九州の方もいらっしゃる状態です。
しかも、40代以上が8割を占めています。
「ワールドビジネスサテライト」さんの番組に登場していただいたのは新潟県に住む50代の女性で、今は法人営業の仕事をしているけども、コロナの影響もあって先行きが厳しいとおっしゃっていました。
そこでキャリアチェンジを希望して講座に申し込んだという方でして、 Web マーケティングやWeb 広告の運用はまったくの未経験でしたが、ゼロから学んでいらっしゃるんですよね。
この講座は過去5回ぐらい行っていますが、この講座を経てご就職される方もとても多くて、リモートワークで働く方も多いです。
地元の企業で Web マーケティングの仕事を獲得するだけではなく、地方の方が東京の会社にフルリモート就職するという事例もあります。
では、どうしてそういったフレキシブルな形での就職が可能なのか?
というと、このWebマーケティングのジャンルは企業のニーズが非常に高まっている一方で、市場にそれができる人がまだまだ少ない現状があります。
比較的新しい分野ですし、それに加えてコロナ禍で企業の営業活動・マーケティング活動がオンライン化しているので、Web マーケティング・デジタルマーケティングができる方のニーズがとても高まっているんです。
だからこそ学んだことが仕事に繋がって、まさにライフシフト2でリンダ・グラットンさんが言っている、「人生の移行・アップデート」に繋がっていくんですよね。
3. 新たなスキルの習得・学び直しをしていますか?
私の二つの出来事である「ライフシフト2」の話と「ワールドビジネスサテライト」さんの取材を通じて思ったのは、人生100年時代では学んで移行していく「リスキリング」が必要だということ。
時代に合わせたスキルを次々に学んでアップデートしていくことで、自分の次のステップに繋がる=人生が移り変わっていく、ということに繋がるんだろうなと感じました。
皆さんはマルチステージの人生向けて、なにか新たなスキルの習得・学び直しされていますか?
私自身もリスキリングについて今後も情報発信を続けていきたいと思っています。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※この記事はWaris共同代表の田中美和が音声プラットフォームVoicyの自身のチャンネル「自分らしいキャリア100のヒント」にて配信した内容を元に作成(一部追記/修正あり)したものです。
Waris共同代表・国家資格キャリアコンサルタント
田中美和
大学卒業後、2001年に日経ホーム出版社(現日経BP社)入社。編集記者として働く女性向け情報誌「日経ウーマン」を担当。フリーランスのライター・編集・キャリアカウンセラーとしての活動を経て2013年多様な生き方・働き方を実現する人材エージェントWarisを共同創業。著書に『普通の会社員がフリーランスで稼ぐ』。一般社団法人「プロフェッショナル&パラレルキャリア ・フリーランス協会」理事