IPOに向けBtoB広報のプロ人材を登用。広報チームの即戦力として活躍

QRコードによるキャッシュレス決済を日本で広めたパイオニアである、株式会社ネットスターズ。キャッシュレス決済の浸透を追い風に事業成長し、2023年9月には、東京証券取引所グロース市場への新規上場を果たしました。本格的に広報チームを立ち上げるにあたり、Warisのプロ人材を登用。自社ブログの立ち上げやIPOに向けた記者会見準備など、社外広報のサポートにおいて、その知見が大いに役立っています。

• 課題

  • 事業が成長し、IPOを視野に広報チームを強化するにあたり、広報業務についての知見を持ち、即戦力として実務を担当することのできる人材を探していた。
  • BtoBビジネスの広報業務について経験や知識を持った人材は限られており、採用に課題を感じていた。

• 成果

  • BtoBビジネスの知見と、上場企業での経験を持つプロフェッショナル人材、Tさんを業務委託で採用することができた。
  • 自社ブログ立ち上げやIPO時の記者会見準備においても、Tさんは知見を生かし、即戦力として活躍。

日本におけるQRコード決済サービスのパイオニア企業

「QRコード＋スマートフォン」という組み合わせによるキャッシュレス決済を日本で広めたパイオニアである、株式会社ネットスターズ。国内外に数多あるQRコード決済サービスを一度に導入・管理できる「StarPay」サービスを展開するFinTech企業です。

「当社は2015年、インバウンド観光客を対象に日本で初めてインバウンド対象のQRコード決済を導入しました。いまではそれを基盤に、飲食店向けのモバイルオーダーサービスなどをはじめ、店舗のさまざまな課題を解決するDXサービスの提供も手がけています」（広報グループ・マネージャーの木元千晶さん）

同社がStarPay事業をスタートしたとき、日本ではまだQRコード決済が認知されていませんでした。政府がキャッシュレス決済の普及を推し進めていること、コロナ禍で非接触の支払い方法に対する需要が伸びたことなどにより、ここ3年ほどの間に、日本でも一気にQRコード決済が浸透しつつあります。

そんな中、StarPayの年間決済取扱高は、2023年6月までの1年間で1兆円を突破。ベトナムの事業者が提供するQRコード決済サービスを、日本国内でも初めて利用できるよう対応するなど、グローバルな取り組みに強みがあります。2023年9月には、東京証券取引所グロース市場への新規上場を果たしました。

「BtoB事業の会社ということもあり、以前はあまり広報に力を入れていませんでした。事業が成長し、IPOを視野に入れる中、本格的に広報チームができました」と木元さんは振り返ります。

木元さんは広報代理店で働いた経験があり、広報業務について一定の知識や経験を持っていました。「ただ、事業会社での専任広報としてチームをつくるには、プロの力が必要と感じていました。代理店に依頼すると、担当者は広報戦略について客観的なアドバイスをしてくれますが、事業会社の広報部門について、具体的な業務の進め方や課題を個別に把握することは困難です。私たちが必要としていたのは、チームの中に入って会社やプロダクトを理解し、実際に手を動かしてくれる人材でした」（木元さん）

上場企業での経験を持つプロ人材をWaris経由で起用

広報業務についての経験とスキルを持ち、即戦力として実務を担当することのできる人材を探していた木元さん。知人に相談し、「業務委託の人材がいいのではないか」とすすめられたといいます。

広報を専門にするフリーランス人材は増加傾向にあるものの、BtoB領域の経験や知識を持った人材は限られており、ダイレクトリクルーティングには限界があります。業務委託のプロフェッショナル人材紹介に強い会社として、知人が木元さんに紹介してくれたのが「Waris」だったそうです。

ネットスターズでは、既に多様な雇用形態のメンバーが活躍していたため、業務委託という働き方についても抵抗はなかったといいます。「WarisのWebサイトにアクセスしたとき、人材検索がしやすいと感じたことを覚えています。上長に相談の上、問い合わせをしたのですが、折り返しの対応が素早く、履歴書も見やすかったですね」（木元さん）

Warisからは、事業会社での社外広報や、PR会社での豊富な経験を持つ広報のプロフェッショナル、Tさんをご紹介しました。「TさんはBtoBビジネスの知見があったことに加え、上場企業での経験を持っていたことも、IPOを目指す当社にとっては魅力でした」と木元さんは語ります。

「最初はオンラインでお話したのですが、人柄もよく話しやすく、お願いしたいと思いました。広報のプロフェッショナルであることはもちろん、突発的な業務が発生した際、融通を利かせて臨機応変に対応してもらえそうな点も決め手となり、社外広報業務のサポートをお願いすることにしました」（木元さん）

自社ブログ立ち上げ、IPO時の記者会見準備でもプロ人材の知見を活用

Tさんは、プレスリリースの執筆やチェック、Webサイトの運用サポート、自社ブログの立ち上げなどを担当することになりました。

「会社への理解を深めてもらうためにも出社をお願いし、直接コミュニケーションをとりながら業務を進めています。ブログを立ち上げるときには、会社のWebサイト全体の中でブログをどう位置づけるか、相談しながら一緒に考えていきました。具体的にどんなやり方があるのか、いろいろと調べて提案してもらい、助かりました」と木元さん。

「ブログが立ち上がり、実際に運用を始めてからは、取材への同行や、出来上がった記事の確認をお願いしています。文章の調整など、社内の目線だけだと気づきにくいことを指摘してもらえるのはありがたいです」

各国のマーケット情報や、グローバルに広がる社内の拠点紹介などを掲載したブログは、顧客とのコミュニケーション強化や話題提供に役立っているそうです。「入社を検討している方が会社への理解を深める参考にしたり、新しく入社したスタッフが情報収集に活用したりすることもあるようです」（木元さん）

IPOに向け、記者会見の準備をする際にも、Tさんの知見が役立ちました。「記者会見で配る資料の形式や、写真の共有方法、当日お手伝いをしてくれる人のアサインなど、具体的なサポートをしてもらいました。初めて経験することも多い中で、チームに入って手を動かしてもらえるのは心強かったですね」と木元さんは語ります。

プロフェッショナル人材と一緒に仕事をするにあたり、木元さんは「何をお願いするべきか」を常に考えているといいます。「Tさんは広報のプロなので、先回りして動いていただけますし、こちらからお願いしたときの対応も早いです。能力が最大限に発揮できるよう仕事の切り出し方を工夫することは、業務委託の人材を活用するときのポイントかもしれません」

外部人材の力を借り、事業成長にともなう課題を解決

Tさんの存在により、広報チームの中にも変化が生まれています。「体制を整えるにあたり、正社員の若手メンバーを増やしました。広報業務の経験がないスタッフなので、『せっかくプロフェッショナルの方に来ていただいているのだから、わからないことがあればどんどん聞いて学びましょう』と話しています。Tさんのお人柄もあり、気軽に質問できる関係性が築けているようです。直属の上司である私以外に相談相手がいるのは、社員にとっても心強いと思います」と木元さんは話します。

「今、目の前にある課題に対し、プロジェクトの中に入ってすぐに手を動かしてもらえるのは、業務委託でプロフェッショナル人材を活用するメリットだと思います。長期的な視点から社内で人材育成をするのと並行して、必要に応じ力を借りることで、短期的な課題解決につながるのではないでしょうか。人材の確保に悩んでいる企業の担当者には、悩むよりもまず、Warisのような会社に相談してみることをおすすめしたいです」

ネットスターズは現在、東京のほか中国やシンガポール、ベトナムにも拠点を広げています。社内にはアジア国籍のメンバーも多く、フルフレックス制度を活用して柔軟な働き方をしている人もいるそう。「個人の事情に応じて一部リモートワークを取り入れるなど、それぞれの得意分野を生かしながら働き続けてもらえる環境があるとよいと考えています」と木元さん。

「今後は、当社と契約することで海外の決済サービスが使える仕組みを拡充するほか、システムそのものを海外の金融機関に提供するなどグローバル展開に力を入れていく方針です。同時に、決済を基盤として、さらに顧客の課題解決につながるDXサービスも充実させていきます。広報業務に関しては、IPOを機に、ますます正確でクオリティの高い情報発信が求められるようになるでしょう。引き続きTさんのような外部人材の力を借りながら、StarPayのブランド成長につながる発信体制を構築していきたいです」

日本におけるキャッシュレス決済の浸透を牽引し、世界を見据えて成長を続ける同社の成長を、Warisはこれからも人材を通じてサポートし続けていきたいと考えています。

※本インタビューは2023年9月に実施したものです。

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