Case Study

株式会社ポケットマルシェ

人事制度構築にプロフェッショナル人材の知見を活用 急成長するポケットマルシェ

「Rさんはさまざまな立場のメンバーと丁寧にコミュニケーションをとり、客観的な視点から、社内では誰に話せばいいのかわからなかったような人事面での課題を引き出してくれました」

Customer profile

株式会社ポケットマルシェ
経営管理部長 谷浩貴様

生産者と消費者を直接繋ぐオンラインプラットフォーム「ポケットマルシェ(https://poke-m.com)」を運営する株式会社ポケットマルシェ。事業が急成長する中、人事制度の構築が急務となりました。そこで、Warisからは人事制度や人材育成制度の構築に豊富な経験を持つRさんをご紹介。Rさんは専門家として客観的な視点からメンバーにヒアリング。人事面の課題を引き出して人事制度を設計するのみならず、経営陣とコミュニケーションをとりながら行動指針を策定するなど、成長フェーズの組織づくりにも大きく貢献しています。

  • 課題

    • 事業の成長と共に、組織が急拡大。専任の人事担当者がいない中、人事制度を整えることが急務となった。
  • 成果

    • Warisから紹介された、人事制度や人材育成制度の構築に豊富な経験を持つプロフェッショナル人材を登用。
    • 客観的な視点からのヒアリングで社内の課題を洗い出し、人事制度を設計するためのロードマップを描くことができた。
    • 人事制度の構築のみならず、会社としての行動指針の策定という新たな課題意識も生まれた。

全国の生産者と消費者を繫ぐオンラインプラットフォーム

<ポケットマルシェサービスサイトより>

全国約5,400人の農家や漁師と直接やりとりをしながら食材を買うことができるサービス「ポケットマルシェ」。コロナ禍によるオンラインショッピングの拡大と共に急成長し、現在は約32万人のユーザーが登録する一大市場になっています(2021年6月現在)。

ポケットマルシェの特徴は、生産者の顔が見えるだけでなく、サイト上で質問をしたり、「ごちそうさま」を伝えたりと、作る人と食べる人が直接やりとりできる仕組みになっていること。
食べる人にとっては、食材とともにそれを作った人の「思い」や「こだわり」を受け取り、安心して味わうことができます。また、作る人にとっても、食べる人から受け取る感謝の言葉が、やりがいや、もっと美味しい食材を届けたいというモチベーションに繋がります。生産者と消費者の豊かで新しい関係性が、ここから生まれようとしているのです。

時代に後押しされ会社が急成長。人事制度構築が課題に

東日本大震災を経て、衰退する一次産業を活性化したいと代表の高橋博之さんが2015年に創業して以来、順調に創業期を駆け抜けてきたポケットマルシェ。現在、株式会社ポケットマルシェの経営管理部長をつとめる谷浩貴さん(以下、谷さん)も、高橋社長の熱い想いに共感したひとりです。谷さんは、大手コンサルティングファームのコンサルタントとして活躍していましたが、地方や農林水産業の衰退に歯止めをかけたいとの想いから入社しました。

「当初は、代表の想いに共感するメンバーが集まり、何もないところから立ち上げた小さい組織でした。会社が成長し、増え続けるメンバーに安心して働き続けてもらうため、人事制度を整えることが急務になったのです」(谷さん)

人事領域のプロフェッショナル人材を外部から迎える

当時のポケットマルシェには、専任の人事担当者がいませんでした。社内で一から人材を育成するには、時間もコストもかかります。そこで、人事制度の構築や組織開発に精通した外部人材の力を借り、人事戦略の立案や、評価・人材育成の仕組みづくりを任せようと考えたのです。
メンバーの中に、企業とビジネス系フリーランスをマッチングするWarisの存在を知っている方がいたことから、人事領域に精通した人材紹介をWarisにご依頼いただきました。

「最初の段階では、具体的にどんな業務をお任せするかというところまで、依頼内容を落とし込めていませんでした。Warisの担当者が私たちのニーズを引き出し、業務内容を具体化するプロセスにも伴走してくれたことは、とても助かりました。紹介してもらう方を決めるためのミーティングでも、求める人材像をすり合わせながらタイムリーに修正の提案をしてくださり、感動しましたね」(谷さん)

最終的にWarisからご紹介したのが、人事制度や人材育成制度の構築に豊富な経験を持つRさん。確かな実力に加え、やわらかなコミュニケーションをとるRさんの温和な人柄が、メンバー同士の調和を大切にするポケットマルシェの雰囲気に合っているのではないかと谷さんは感じたそうです。「人事制度を構築するためにどんなプロセスが必要で、どのくらいの期間が必要なのか、最初に大枠のスケジュールを作って提案していただいたことが、登用の決め手になりました」(谷さん)

客観的な視点から課題を洗い出し、人事制度や行動指針も設計

Rさんがまず取り組んだのは、経営陣からリーダーレベル、若手のメンバーまで、複数の部署の社員から話を聞き、人事制度上の課題を洗い出すことでした。「どんな立場のメンバーとも丁寧にコミュニケーションをとり、客観的な視点から、社内では誰に話せばいいのかわからなかったような人事面での課題をうまく引き出してくれました」(谷さん)

次に、集約した意見をもとに仮説を立て、人事制度のあるべき姿を設計していきます。その段階で、メンバーの中から「日常の業務を行う上で判断の基準となる、会社としての行動指針を明確にしてほしい」という声が上がったそうです。「Rさんは、経営管理部門での経験もお持ちで、行動指針について相談する上でも適任でした。もともとRさんにお願いしていた業務内容を少し広げて、行動指針の策定にも関わってもらうことにしました」(谷さん)

社員ではなく、業務委託という形で週3日程度プロジェクトに参加しているRさんにどこまで仕事を任せていいのか、初めは戸惑いもあったそうですが、Rさんはスケジュールの優先順位を入れ替えながら柔軟に対応。「人事制度や行動指針の素案を作る際にも、Rさんは他社の事例を挙げながらわかりやすく提案してくれたので、具体的なイメージがしやすく、非常に助かりました」と谷さんは振り返ります。

知見やリソースが足りない分野こそ、外部人材の活用を

ポケットマルシェではもともとリモートワークを導入していたため、Rさんとのコミュニケーションも、最初の顔合わせや重要な意思決定を除き、基本的にリモートで行っています。日常のやりとりはテキストベース、週に一度の定例ミーティングもオンラインですが、意思疎通がしにくいと感じたことはないそうです。

「経営陣の意見を聞く場もRさんが自ら設定し、細かく確認を取りながら進めてくれるので、安心して任せることができています」と谷さんは話します。
「経営のコアに関わる業務を外部人材と共に進めることに、初めは抵抗を感じる人も多いと思います。ただ、知見やリソースが足りない分野のプロジェクトを社内の人間だけで進めようとすると、間違った方向に進んでしまったり、本来やるべき業務に手が回らないということになりかねません。特定の領域について急いでプロジェクトを進める必要がある場合には、社外の人材を活用することが有効なのではないでしょうか」と谷さん。

「キャリアを積み、専門的な経験を持っているけれど、育児や介護などの事情で働ける時間が限られている。そんな女性たちと、プロジェクトベースで専門的な知見を求める企業をマッチングするWarisの取り組みには、とても共感しています」(谷さん)

都市と地方の新しい関係性を創る ポケットマルシェの新たな挑戦

ポケットマルシェでは、現在取り組んでいる食のプラットフォーム事業を皮切りに、将来は関係人口創出などさまざまな切り口から、「都市と地方を繋ぐ」という想いを形にしていきたいと考えているそうです。その取り組みは既にオンラインショップの枠を飛び出し、リアルなマルシェや企業との連携など、着実に幅を広げています。

大きなビジョンを掲げ、成長フェーズにあるベンチャー企業にとって、一時的に管理部門の知見やリソースが不足するという状況は珍しいことではありません。谷さんは「当社でも、いずれは専任の人事担当者を育成したいと考えています。人材育成や若手社員の教育、社風の醸成など、まだまだやりたいことがたくさんあるので、引き続きRさんのお力を借りていきたいですね」と話します。

外部人材の力を柔軟に活用しながら、組織の基盤をしっかりと整えつつあるポケットマルシェ。今後のさらなる飛躍が、ますます楽しみです。
※本インタビューは2021年6月に実施したものです。(撮影時のみマスクを外しています)

  • ■設立/2015年2月
    ■事業内容/生産者と消費者を直接繋ぐCtoCプラットフォーム「ポケットマルシェ」の企画・開発・運営など
    ■従業員数/社員(契約社員含む)41名(2021年6月現在)
    作る人と食べる人を繋ぐオンラインマルシェ「ポケットマルシェ」の運営をはじめ、食べもの付き情報誌「食べる通信(R)」の普及・多地域展開の促進、「東北食べる通信」の企画・運営などを手がけています。企業や自治体と連携したイベントの企画や、セミナーの運営なども行っています。