Case Study

TEPCO i-フロンティアズ株式会社

ニューノーマル時代、新規事業を推進するプロフェッショナル人材

「指示を待つだけでなく、次に何が必要か、先回りして判断できる方なので、安心して任せることができました」

Customer profile

TEPCO i-フロンティアズ株式会社

常務取締役 四方田茂和様
住宅設備機器保証サービスプロジェクト プロジェクトマネジャー /法務担当ディレクター 江島健二様

東京電力エナジーパートナーのサービス企画・開発会社として、2017年に設立されたTEPCO i-フロンティアズ株式会社。事業が拡大し、業務量も増えていく中、新規事業に携わってくれる人材を探していました。Warisからはプロジェクトマネジメント、法務、総務部門を担当する3名のプロフェッショナル人材をご紹介。それぞれの人材が豊富な経験や知識を生かし、自走性を持って活躍することで、事業の成長に欠かせないリソースを確保することができました。

  • 課題

    • 事業の拡大が進み、業務量もどんどん増えていく中、新規事業に携わる人材が不足していた。
  • 成果

    • Warisの紹介で、プロジェクトマネジメント、法務、総務部門をそれぞれ担当するプロフェッショナル人材を迎え、必要なリソースを確保することができた。
    • 新規事業のマーケティングにおいて、豊富な経験を持つFさんの知見を生かし、的確なプロモーション対応をすることができた。
    • それぞれのコミュニケーション能力が高く、裁量を持って確実に業務を遂行することができるので、リモートベースでもスムーズに仕事が進んでいる。

成長を続ける、東京電力グループのベンチャー企業

東京電力エナジーパートナーのサービス企画・開発会社として、戦略系コンサルティングファームICMGの出資を受け、2017年9月に設立されたTEPCO i-フロンティアズ株式会社。電気、ガス、水道、固定電話などの引っ越し手続きをインターネット上でまとめて行うことができる「引越れんらく帳」をはじめ、暮らしにまつわるさまざまなサービスを提供しています。

<TEPCO i-フロンティアズ株式会社 HPより>

オープンイノベーションの考え方にのっとり、国内外のベンチャーや大手企業との事業連携にも積極的に取り組んでいる同社は、今まさに成長のフェーズ。「事業の拡大が進み、業務量もどんどん増えていく中、新規事業に携わってくれる人材を探していました」と常務取締役の四方田茂和さん(以下、四方田さん)は振り返ります。

副社長の菊池英俊さんからWarisにご相談いただき、Warisからは3名のプロフェッショナル人材をご紹介しました。
1人目は、IT企業での広告、マーケティング業務経験が豊富なフリーランスのFさん。新規事業のプロジェクトマネジメントを担当することになりました。

2人目は、銀行勤務を経て、お子さんを育てながらPTAなどで地域活動をしていたTさん。アシスタント業務を任されています。

そして3人目は、法律の分野で活躍してきたAさん。契約文書のやりとりなど、新規事業にまつわる法務を担当しています。

新規事業のマーケティングにプロフェッショナル人材を活用

「Fさんは、稀有なご経歴をお持ちで、広報やデザイン業界にも精通しておられることが採用の決め手でした」とTEPCO i-フロンティアズの江島健二さん(以下、江島さん)は言います。マーケティングのプロフェッショナルであるFさんと、同社は業務委託契約を結びました。

同社が住宅設備機器保証サービスをリリースしたときのこと。サービス内容が掲載された業界紙の記事を、江島さんは事業内容のプロモーションに活用したいと考えました。「このような場合の慣習に精通していたFさんが『新聞社に許可をとって進めましょう』と助言してくれました。実際の手続きも迅速に行ってくれたので心強かったです」(江島さん)

依頼した業務の範囲にとどまらず、プラスアルファの部分まで積極的に踏み込むFさんの仕事ぶりに、助けられることも多かったといいます。「指示を待つだけでなく、次に何が必要か、先回りして判断できる方なので、安心して任せることができました」(江島さん)

アシスタント業務もリモートワークをベースに委託

Fさんと同時期に採用されたTさんは、結婚を機に勤めていた銀行を退職し、キャリアにブランクのある「ワークアゲイン」人材でした。けれど「一緒に仕事をする上で、ブランクを意識したことはほとんどないです」と四方田さん、江島さんは口をそろえます。

<Waris ワークアゲインHPより>

「Tさんの業務では、必ず社内外の関係者とのコミュニケーションが発生します。気づかいが細やかで話しやすく、社員一人ひとりに合わせた対応をしてくれるので、とても助かっているんですよ。こちらからお願いしたわけではないのですが、書類の提出期限の前日にはさりげなくリマインドをしてくれるので、そういった点もありがたいですね」(四方田さん)

現在、Tさんは自宅でのリモートワークをベースに同社の業務を請け負っています。仕事と子育てを両立しているので、学校行事などで仕事を抜けることもありますが、自身の裁量の中でうまく業務をやりくりしているので、支障を感じることはないそうです。

3ヶ月のトライアルを経て契約できたので、安心だった

3人目に、法務のプロフェッショナル人材を採用することになったとき、四方田さんと江島さんには少し心配なことがありました。「FさんとTさんの経験から、Warisが紹介してくれる人材は間違いないという信頼感はありました」と四方田さん。「ただ、法務の担当者は特定の役員と密にコミュニケーションをとることになるので、万が一相性が合わなかった場合を考えると、最初から長期契約を結ぶのは覚悟が必要でした」(江島さん)

「その点、Warisの人材は3ヶ月間のトライアル後に本契約することができるので、職務経歴書や面接だけではわからない部分も確認することができて、安心でしたね。トライアルの間に、候補者であるAさんの誠実さや提案力、コミュニケーション能力の高さが伝わってきました」と四方田さんは言います。

<写真はイメージです>

トライアルを経てTEPCO i-フロンティアズと業務委託契約を結んだAさんは、業務がスタートした後も、四方田さんや江島さんと直接顔を合わせたことは一度もないそうです。「コロナ禍ということもあり、おもなコミュニケーションはチャットツールのslackで、取締役会や株主総会にはzoomで参加してもらっています。リモートでのコミュニケーションで不便さを感じることはありませんね」(江島さん)

ニューノーマルの時代こそプロフェッショナル人材の活用を

TEPCO i-フロンティアズでは、創業当初から、外部のプロフェッショナル人材と業務委託契約を結び、新規事業に取り組んできました。四方田さんは、「プロフェッショナル人材の力を借りるにあたり、従業員とみなされるような働き方にならないよう、『業務委託契約』と『雇用契約』の違いは強く意識しています」といいます。

会社と従業員が「使用者」と「労働者」の関係になる一般的な雇用契約と異なり、業務委託契約では、依頼した業務に対して報酬が支払われるので、依頼主と仕事を請け負う人はあくまで対等な立場。会社から個人に対して「指揮命令」を行うことはできません。

「専門性を生かして活躍したい、プロフェッショナルな個人にとって、成果に応じて報酬が支払われる業務委託という働き方は、大きなチャンスになると思います」と江島さん。ワークスタイルが多様化する中、TEPCO i-フロンティアズのようにプロフェッショナル人材の積極的な活用を進める企業も、今後増えていくと考えられます。

「IT技術の進化やコロナ禍など、社会が大きく変化するニューノーマルの時代、当社も将来的な事業拡大を見据えているとはいえ、正社員を採用し続けることには難しさもあります。そんな中、プロジェクトに必要な知識や経験を持ったプロフェッショナル人材と業務委託契約を結ぶことは、新規事業を前に進める上で大きな推進力になると考えています。実際に成果も出していただいてますし、これからも継続してWarisの人材を活用していきたいですね」(四方田さん)

<TEPCO i-フロンティアズ株式会社 HPより>

日本を代表するインフラ企業をバックグランドとして誕生しながら、働き方においても従来の枠組みにとらわれることなく進化を続けるTEPCO i-フロンティアズ。プロフェッショナル人材の知見を取り入れて、どんなイノベーションが生まれていくのか、今後が楽しみです。

※本インタビューは2021年8月に実施したものです。

  • ■設立/2017年9月
    ■会社概要/東京電力エナジーパートナーと、戦略系コンサルティングファームICMGのジョイントベンチャーとして設立。電気、ガス、水道、固定電話などの引っ越し手続きをインターネット上でまとめて行うことができる「引越れんらく帳」など、暮らしにまつわるさまざまなサービスを提供しています。