DX人材育成プログラム「Pathfinder」を通じて、Salesforceのスキルを持つ即戦力人材を採用

NECグループの社会価値創造をICTで担う中核企業として、高い技術力・開発力や幅広い業種・業務知識を強みに、全国のお客様にSI・サービスを提供するNECソリューションイノベータ株式会社。セールスフォース社とパートナー契約を結び、Salesforceの販売促進に力を入れる中、即戦力となる人材を探していました。IT業界未経験者を対象にしたDX人材育成プログラム「Pathfinder（パスファインダー）」のミートアップイベントに参加し、小売業などの現場で活躍してきたMさんを採用。Mさんは半年間で業務に関する理解を深め、チームのメンバーに経験を生かした提案をするなど、活躍の幅を広げています。

• 課題

  • Salesforceを活用するためのスキルを持つ人材を探していたが、条件を満たす人をすぐに採用することは難しい状況だった。

• 成果

  • セールスフォース・ジャパンが主催し、Warisがキャリア開発支援パートナーとして協力する「Pathfinder（パスファインダー）」のミートアップイベントに参加し、即戦力となるMさんを採用することができた。
  • Mさんは積極的に業務に関する理解を深め、半年間で顧客との商談を担当できるまでに成長している。
  • 新たなメンバーが加わったことで、チームのメンバーにとっても刺激となり、プラスの影響が生まれている。

Salesforceのスキルを身につけた人材と出会うことができる「Pathfinder」プログラム

NECソリューションイノベータは、官公庁や社会インフラ、民間企業まで幅広い領域の顧客に対し、クラウド、AI、セキュリティなどのデジタル技術を活用し、ビジネスや生活の質を高めるデジタルトランスフォーメーションの実現に貢献する製品・ソリューションやサービスを提供する国内最大級のSIerです。

SalesforceやAWSなどのクラウドサービスを用いたソリューションの提供にも力を入れており、中でもCRM（顧客管理システム）の分野でトップクラスのシェアを誇るセールスフォース社とは、2008年からパートナー契約を結んでいます。

同社でSalesforceの販売促進を担当するデジタルソリューション事業部の木全英治さんは「社内でもSalesforceの活用が進み、お客様にご紹介できるような風土が醸成されて、ここ2〜3年は事業としても成長しはじめています」と語ります。

事業の成長にともない、社内の人材育成と並行して、販売促進の即戦力となる人材の採用活動を始めた同社。しかし、Salesforceを活用するためのスキルを持つ人材は市場価値が高く、条件を満たす人をすぐに採用することは難しい状況でした。

そんな中、木全さんはセールスフォース・ジャパンが主催する「Pathfinder（パスファインダー）」というプログラムのことを知ります。Pathfinderは、IT業界未経験者を対象にしたDX人材育成プログラム。賛同パートナー企業になると、Salesforceの活用スキルを身につけた卒業生と面談し、条件が合えば採用することができます。

Pathfinderには、賛同パートナーと卒業生のマッチングを担当するキャリア開発支援パートナーとして、Warisも協力しています。Warisの担当者から「まずは卒業生が参加するミートアップイベントに参加してみませんか」と声をかけられ、NECソリューションイノベータもミートアップイベントに参加することになりました。

ミートアップイベントで、過去の経歴や人柄を確認することができた

ミートアップイベントでは、21週間のオンライントレーニングや実務型の演習を経て、Salesforceの認定資格を取得しCRMのスキルを身につけた卒業生とカジュアルな面談をすることができます。「Salesforceの基礎的なノウハウを身につけた方と直接会って話せることに魅力を感じた」という木全さん。8人ほどの卒業生と、それぞれ10分程度の会話をしたといいます。

「卒業生はIT業界未経験からスタートした方が多いです。管理者レベルの技術者に出会うというより、Salesforceを活用した営業や販売促進を担当できる方との出会いを求めている企業にとって、Pathfinderのミートアップはメリットが大きいと思います。
一人ひとりと話せる時間は短いですが、過去の経歴や居住地、人柄を採用面接の前に確認できたことはよかったです。その分、採用面談では、ミートアップで聞けなかったことをじっくり深掘りできました」（木全さん）

NECソリューションイノベータでは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を機に、本格的なリモートワークを導入しました。一方で、木全さんのチームでは、リモートでのコミュニケーションだけでは意思の疎通が難しいという課題感から、月に数回、定期的にオフラインでコミュニケーションをとる機会を大切にしているそうです。Pathfinderには地方在住の受講生も参加していますが、同社では上記の理由から、関東近郊に住んでいる卒業生を採用したいと考えていました。

イベントで出会った関東在住の卒業生の中で、木全さんの印象に残ったのは、小売業などの現場で活躍してきたMさんという女性。「快活な人柄で、思考を整理しながら言葉にするコミュニケーション能力の高さを感じました。前職の業務でもSalesforceを活用していたこと、当社の業務について積極的に知ろうとする姿勢も好印象でしたね」と木全さんは振り返ります。

ミートアップ終了後、同社への入社を希望したMさんとあらためて面談をし、イベントでは話しきれなかったこと、懸念点などを解消した上で、正社員として採用することが決まりました。

新たなメンバーの存在が、既存メンバーにとっても刺激に

Salesforceの販売促進を手がけるデジタルソリューション事業部に配属されたMさん。子育て中ということもあり、フレックス制度を活用しながら、リモートワークで仕事とプライベートを両立しています。

非常に幅広い業種、業態のお客様と相対する未経験業界での仕事に、Mさん自身、当初は苦戦する姿も見られたそうです。わからないことは、チャットや週1回の定例会議で積極的に質問をし、入社から半年が経った現在では、業務に関する理解もかなり深まっていると木全さんは言います。

「初めは私やほかのメンバーの案件のサポートをしていましたが、現在では主担当としてお客様との商談を行っています。Salesforceの基本的な資格はPathfinderプログラムで既に取得していますが、会社の支援を受けさらに上位資格を目指して勉強するなど、向上心が強く成長が早いですね」（木全さん）

「もともと当社に在籍しているメンバーは、当然のことながら、会社の風土や文化を念頭に置いて業務を進めています。新しくMさんが加わり『前職ではこんなやり方をしていました』と提案をしてくれることで、目から鱗が落ちるような発見もありました。既存のメンバーの中にも『新しいやり方をとり入れていこう』という雰囲気が生まれつつあります」と木全さん。異なるバックグラウンドを持つMさんがジョインしたことが、チーム全体にとっても刺激になり、プラスの影響が生まれているようです。

さらにMさんが前職でかかわっていた小売業のお客様への提案に関しては、ほかのメンバーからも一目置かれる存在となっているそう。活躍の幅を広げるMさんに「これからも経験を生かし強みを発揮してほしい」と木全さんは期待を寄せています。

即戦力となる人材と出会うチャンスを広げ、事業成長を加速する

デジタルソリューション事業部では、今後もSalesforceを活用し、顧客の課題を解決、価値提供ができるサービスを提供していきたいと考えているそうです。

「事業が成長していく中、Salesforceの基礎知識を身につけ、さらに社会人経験も積んでいる人材をこれからも積極的に採用したいです。即戦力となる人材と出会うチャンスを広げるため、今後もPathfinderのミートアップのような機会を活用していくつもりです」（木全さん）

NECソリューションイノベータでは、採用した人材がいきいきと働き続けられるよう、育児や介護などライフステージの変化に応じた柔軟な働き方や、オンラインとオフラインのハイブリッド型ワークスタイルをとり入れ、働きやすい環境づくりを進めています。

「私たちのチームは男性が多いですが、ほとんどのメンバーが育児にも積極的に参加しています。Mさんのように育児中の女性や、これから入ってくる方にも、制度を活用しながら仕事と家庭のバランスをとり、強みを生かして活躍してもらいたいですね」（木全さん）

※本インタビューは2022年11月に実施したものです。

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