リスキリングに年齢は関係ある?注目分野は?

こんにちは。

株式会社Waris共同代表で、フリーランス協会理事キャリアコンサルタントの田中美和です。

今日のテーマは、リスキリングと年齢の関係性、そしてリスキリングにおける注目分野についてお話ししたいと思います。

 

▼目次
1. リスキリングへの関心が高まっている
2. リスキリングに年齢は関係あるのか?
3. リスキリングにおける注目分野は?

1. リスキリングへの関心が高まっている

私が共同代表を務めるWarisという会社で、リスキリングをテーマにしたウェビナーを講談社のミモレというメディアさんと一緒に開催させていただきました。

500名近くの方にお申し込みいただきまして、正直、私達の会社で今まで開催したウェビナーでは一番お申し込み人数が多く、その反響の大きさにとても驚きました。

また、岸田首相が所信表明演説で「5年で1兆円をリスキリングに投じる」と表明されたというニュースでも話題にもなっているので、気になっているって言う方も多いのではないでしょうか。

今回のウェビナーでは、日本を代表するリスキリングの第一任者でもある後藤宗明さんに専門家としてお話を伺い、女性達がリスキリングに関して感じているリアルな声を教えていただきました。

その中で特に印象的だったポイントが2つあるので、シェアさせていただきたいなと思います。

2. リスキリングに年齢は関係あるのか?

まず一つ目のポイントは、リスキリングに年齢って関係あるのか?というということ。

実際に、参加者の方々からのご質問をたくさん頂きました。

今回のウェビナーは40代の参加者の方が中心で、30代・50代の方も一部いらっしゃる人数構成でした。つまり、40代・50代のリスキリングに意味があるのか?ということですね。

そして、リスキリングしたとしてもその後の仕事獲得に繋がるのかどうか?といった不安の声も上がっていました。

専門家の後藤さんにこの質問をぶつけてみたところ、結論として「リスキリングに年齢は関係ないです」という心強いお言葉をいただきました。

後藤さんご自身も著書で詳しく書かれていますが、40代からデジタル領域でリスキリングを実践されている過去があります。

後藤さんは今50代でいらっしゃるのですが、リスキリング関連の団体の代表理事をされながら、AI 関係会社の日本代表もされているということで、まさに40代・50代でリスキリングをされてこられた方です。

後藤さんもおっしゃってた例えで非常に面白かったのが、「みなさんは好きなモノになると40代・50代でも名前覚えますよね」というお話がありました。

例えば・・韓流ドラマがとても好きという方は、韓流ドラマに出てくる俳優さんの名前はよく覚えていますよね。野球やサッカーなどスポーツが好きな方は、好きなスポーツ選手の名前を覚えられますよねというお話をしてくださったんです。

つまり、40代・50代だから記憶できない、覚えられない・・ということはないということですね。

他にも、80代の現役プログラマーとして活躍していて、様々なメディアに登場されてる若宮正子さんの話も出ていました。

そしてリスキリングに年齢は関係はないのですが、やはり後藤さんがおっしゃってたのは「好きなこと・興味のあることでリスキリングをすることがポイントですよ」ということですね。

リスキリングは新しいスキルを学んで新しい仕事に結びつけるということなので、学んで終わりではありません。

自分の今後のキャリアを考えた時に、興味があってスキル習得したい分野を見つけて学ぶということが大事です、という話でした。

3. リスキリングにおける注目分野は?

リスキリングに年齢は関係ある?注目分野は?

そしてもう一点、実際のご参加者から多かった質問なのですが「今からリスキリングするとして注目分野はどこなのか?」という質問も多く出ていました。

これは私もとても気になっていたのですが、この質問に対する後藤さんの答えは、一つはグリーン分野ということでした。

グリーン・・つまり環境ということですね。

気候変動の問題を最小限に食い止めるために、従来よりもCO₂の排出量が少ない低炭素社会を目指す取り組みが、最近非常に注目されています。

こういったCO₂排出量ゼロを目指す脱炭素社会を意識しましょう、というのが時代のトレンドなんですよね。

こういった脱炭素社会をどのように実現するのか?脱炭素を自分のビジネスと絡めてどう実現していくか?こういった知見が、リスキリングの分野としては求められてるんじゃないかというお話でした。

実際に、後藤さんはとある海外の航空会社のフライトに乗られたそうなんですけれども、飛行機に乗ることによって出される二酸化炭素の排出量、排出量を減らす解決方法や選択肢が提示されたそうなんですね。

自分たちのビジネスの中でどのように脱炭素・低炭素を実現していくかということが非常に注目を集めているので、その領域のリスキリングをすることは、今後直近の1~3年を考えた時に非常にニーズがあるんじゃないかという話がありました。

 

ということで、今日は私たちの会社で行ったリスキリングのウェビナーの中から、印象的だったポイントをご紹介させていただきました。

リスキリングを目指すみなさんの参考になりましたら幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

※この記事はWaris共同代表の田中美和が音声プラットフォームVoicyの自身のチャンネル「自分らしいキャリア100のヒント」にて配信した内容を元に作成(一部追記/修正あり)したものです。


Waris共同代表・国家資格キャリアコンサルタント
田中美和

大学卒業後、2001年に日経ホーム出版社(現日経BP社)入社。編集記者として働く女性向け情報誌「日経ウーマン」を担当。フリーランスのライター・編集・キャリアカウンセラーとしての活動を経て2013年多様な生き方・働き方を実現する人材エージェントWarisを共同創業。著書に『普通の会社員がフリーランスで稼ぐ』。一般社団法人「プロフェッショナル&パラレルキャリア ・フリーランス協会」理事