「東大IPCキャリアスクール」のミートアップ参加企業インタビュー~株式会社OPERe代表・澤田優香さん

患者説明を半自動化させるアプリケーション「ポケさぽ」の導入により、病院向けDXサービスを提供する株式会社OPERe。代表の澤田優香さんは、採用において課題を感じていた時に「東大IPCキャリアスクール」のミートアップのことを知り参加しました。ミートアップでは、参加者と企業の両方にとって効率的に仕組化された採用プロセスによりスピード採用を実現。即戦力かつジェネラリストのキャリアスクール生を採用することができ、キャリアスクール生とベンチャー企業との相性のよさを感じられています。

株式会社OPERe(オペリ)とは?

「Renewing Operations 〜 We make better engagements.〜」をミッションに掲げ、医療現場のオペレーション刷新を支援するため、もともと医療従事者だった澤田優香さんが2020年に創業した株式会社OPERe。医療従事者の長時間労働改善への対応として、患者向けの説明を動画やメッセージで半自動化するサービス「ポケさぽ」を提供。これにより医療現場のDXを推進しています。
2022年に大学横断型インキュベーションプログラム第8回「1stRound」にて、「ポケさぽ」の医療者の業務負荷低減と情報非対称性の解消の可能性を評価され採択された、病院向けDXサービスを展開するベンチャー企業です。


株式会社OPEReのメンバーと展示会に出展している様子

キャリアブランクのある方が、特に大学関連ベンチャー企業のバックオフィス業務に役立つ実務を学べる再就職支援プログラム「東大IPCキャリアスクール」。その「東大IPCキャリアスクール」のミートアップに参加された株式会社OPEReの代表である澤田優香さんにお話をお伺いしました。

キャリアスクール参加者の人物像に親近感をもち、ミートアップへ参加

ーーミートアップ参加前の人材採用における課題を教えて下さい。

(澤田さん)カスタマーサクセス人材を求めて複数の求人サイトに登録していたのですが、あんまり良い方と出会えないというのが課題でした。人材紹介会社を試してみたり、アルバイトから始められる媒体を試してみたりしたのですが、なかなか結果がでない期間が続きました。ベンチャーって本当に限られた資源の中で確実に成果を出さなければいけないので、私たちにとっての最適な選択肢はどれなのかなと悩んでいました。

ーーそのタイミングで東大IPCキャリアスクールのミートアップを知ったのでしょうか?

(澤田さん)はい。「1stRound」に採択いただいたことをきっかけに、東大IPCさんからこのキャリアスクールのことを教えて頂きました。ベンチャー企業のバックオフィスで働くために必要な知識やスキルを身につけた人材と出会えると聞いて、すぐに参加しようと決めました!

ーーミートアップのことを聞いていかがでしたか?

(澤田さん)このプログラムは素晴らしいなと思いました。その理由は大きく2つあります。1つ目は一度に多くの候補者に出会えるということ。20名程度の候補者と1日で会えるというところに魅力を感じました。もう1つは、時間的制約によってパフォーマンスの場が限られてしまう女性という参加者の人物像に対して、同じ働く女性として、とても親近感をもてたからです

事前準備から面接プロセスまでの安心感とスピードも魅力!

ーー実際にミートアップに参加されてみて、いかがでしたか?

(澤田さん)ミートアップは、参加前から採用決定に至るまでのプロセスが本当に素晴らしいなと思いました。
まず事前に匿名の状態でプロフィールを拝見できるというのが、はじめての体験で新鮮でした。ミートアップ当日は氏名入りのプロフィールが渡されて、一人一人のプロフィールを見ながら1on1トークの時間がありました。その後、もう少しお話したいなと思っていただけた方は、フリータイムセッションの時間に各企業のブースを訪れて、会社の事業内容のことや募集ポジションのことなど聞きたいことを聞けるという流れでした。
ミートアップ終了後も、双方からのファーストインプレッションを共有した状態で面談に臨めるよう、Warisさんがしっかりサポートしてくれました。

ーーお見合いパーティーのようですね。

(澤田さん)そうなんです!お見合い大作戦のような感じです(笑)

ーーミートアップ参加後はどのように進められましたか?

(澤田さん)ミートアップ当日までの仕組みがしっかり出来ているからこそ、すごいスピードでお互いに情報を開示し合い、そのままの勢いで1ヶ月くらいで採用が決まりました。他の転職サービスと比べて断然早いし、欲しい情報を欲しいときに教えてもらえて、スムーズに選考を進めることが出来ました。例えば、給与など聞きにくい条件面に関しても、Warisさんを介して教えてもらうことができました。
ミートアップから採用決定に至るまでしっかりとサポートしていただけて、本当にありがたかったです

ーーキャリアスクール生の印象はどうでしたか?

(澤田さん)キャリアスクール生は、時間的制約などを理由にご自身のキャリアを諦めてしまったけど、キャリアスクールに通うことでもう一度頑張ることを決めた人たちが多い印象的でした。このミートアップを通じて転職・就職するぞ!と心に決めて参加されているので、絶対この場で決めます!という熱意がこちらにもビシビシ伝わってきました。採用する企業側にとってその気持ちはとてもありがたかったです。

お互いの認識を擦り合わせれば、時間的制約もネガティブにはならない


株式会社OPERe代表の澤田優香さん

ーー採用の際、意識したことはありますか?

(澤田さん)キャリアスクールに参加している人の多くは、育児や家庭の事情で仕事を最優先には出来ず、キャリアを中断したり諦めたりした経験をお持ちでした。だからこそ、再就職やキャリアチェンジといった人生の優先順位を少し変えようとする彼女たちの決断を尊重しつつ、パフォーマンスしたくてたまらない、仕事することを切望する人に積極的に声掛けをしました

ーー具体的にどのようなお話をされたのでしょうか?

(澤田さん)能力が足りないから活躍できないのではなく、「時間」というシンプルな物理的制約であるならば、その中でも活躍してもらうためにはどういう機会が必要なのかをしっかりと聞いて、また私からは会社として成長するためにはここを解決してもらいたいといった話をすることで、お互いの認識の擦り合わせをして、業務をお願いするようにしました

ーーもともと1名の予定が2名採用されたのはどうしてでしょうか?

(澤田さん)もともとは1名採用の予定だったのですが、ミートアップイベントで色々な方に実際お会いしてみたら、良い方がたくさんいらっしゃったんですよね。最終的に悩んだお2人とも良い方だったので、2名を採用することにしました。

ーー1名増やすことで業務内容も増やされたのでしょうか?

(澤田さん)もともとは週5フルタイムで1名と想定していた業務でしたが、お1人の方が週3程度からスタートしたいと希望されていたこともあり、1つの業務に2名でもありだと判断しました。

事業の成長を信じ、組織として求められている役割を意識できる最高の人材を採用できた!

ーーキャリアスクール生のご活躍はいかがですか?

(澤田さん)最高です!もう本当に最高です!

ーー大絶賛ですね!具体的にご活躍の状況を伺ってもいいですか?

(澤田さん)入社したお2人とも、組織の成長へ貢献しようとする意欲と、自分の業務に対する前向きな姿勢をお持ちで、いつも感動しています。ちょうど先日、入社後初めての人事評価のプレ運用として、等級の話をしたところだったんです。その際、バックオフィス担当の方は、組織として今後成長していく中でバックオフィスがどうあるべきかをしっかり考えてくれて、「総務と経理どっちを盤石にすると安心しますか」という質問をしてくれたんです
もう一人のカスタマーサクセス担当の方は、現在はインサイドセールスも兼務してもらっているのですが、リモートワークをする上でどちらか一方にした方がいいのではと提案してみたところ「どちらも楽しいからこのまま横断的にやらせてもらいたい」と前向きな決断をしてくれました。その後、顧客解像度がかなり高くなり新しい役割をお願いするようになっています。

ーー入社4ヶ月ほどで素晴らしいですね!

(澤田さん)本当に素晴らしいです!何より事業の成長を信じてくれていることがありがたいです。信じてくれた上で、自分のやりたいことよりも組織として求められている役割を意識した言動が出来ていることをすごいと感じています。

リモートワークが希望だけど不安もある…そこは社内コミュニケーションで解消

ーーリモートワークを希望される方も多いと思いますが、スムーズに馴染めるものでしょうか?

(澤田さん)そうですね、やはり多くの働くお母さんたちはリモートワークがメインになるので、リモートワークでも帰属意識を高めてもらってしっかりパフォーマンスできる環境をつくれるように意識しています。できる限り対面で会って話す機会を作るようにしています。

ーーリモートワークがメインでも、社内でのコミュニケーションも意識されているんですね。

(澤田さん)社内では毎朝リモートで朝会を開き、その日の業務を言い合ってからチームごとの仕事がスタートします。その朝会でいつも小ネタを言ってくれる社員がいるんですよ。全然面白くないんですけど、毎日毎日頑張っていて偉いですし、すごく大切なことだとも思うんですよね。こういった積み重ねが社内コミュニケーションの潤滑油にもなっていると思います。


株式会社OPEReのメンバーとミーティングをしている様子

感情や情報のコントロールが出来るキャリアスクール生は即戦力!

ーーキャリアスクール生を採用する一番のメリットはなんだと思いますか?

(澤田さん)キャリアスクールに参加される方は皆さん、再就職やキャリアチェンジをしたいといった何かしら大きな意思決定をして参加されていますよね。意思決定をするには忍耐力だったり情報や感情のコントロールスキルが求められると思うんです。そういったことが出来る方はカスタマーサクセスやバックオフィスにすごく向いているので、即戦力として活躍できる方が多いと感じています。
それから、感情を前向きにコントロールが出来る方はチームの雰囲気を良くしてくれるので、即戦力でかつ会社の事業を前に進めてくださる方が多い印象です。ミートアップではそういった方と出会えるのがものすごく魅力的だと思います。

長期的な目線で一緒に成長できる人材に出会える

ーーどんな企業がミートアップに参加すると参加してよかったと思えるでしょうか?

(澤田さん)いわゆるバックオフィスみたいな目で見ないほうがいいかもしれないですね。
時間的制約のある参加者と、予算的制約で1人分に満たない求人ニーズのある企業とがマッチして、その方がゆくゆくコアメンバーとしてそれこそお子様が大きくなったときとかに活躍するみたいなことを考えると、長期的な目で見るとものすごく良い人材プールだと思います。

ーーベンチャー企業との相性はいかがでしょうか?

(澤田さん)実はカスタマーサクセス担当の方に、業務が溢れてきてしまったときにインサイドセールスもお願いしたら、すんなり問題なくいけたんですよね。1つの分野にとらわれず業務を任せられることを実感しました。そういったことからキャリアスクール生はジェネラリストの方が多い印象なので、1つの仕事だけを任せられない業務の変化が激しいベンチャーとはとても相性が良いように思います。

もっと活躍したいのに!そう思っている人に是非参加して欲しい

ーー今後もミートアップに参加されたいですか?

(澤田さん)はい!ミートアップが開催される限り参加したいですね。

ーーではミートアップでどんな方と出会いたいですか?

(澤田さん)表現が難しいのですが、くすぶっている方ですね。
時間的制約や物理的な理由で活躍が妨げられてくすぶっている方や、リモートワークなどの新しい働き方ができるようになったことでもっと活躍したい!と思っている方には、ぜひ参加して頂いて、ミートアップでお会いしたいです。


・株式会社OPERe
https://www.opere.jp/

・東大IPCキャリアスクール
https://careershift.waris.jp/ipc

※この記事は2024年3月に作成いたしました。