“書類選考はあとから”が新しい就職のかたち! 再就職を目指す女性とベンチャー企業の ミートアップイベント

12月5日、Warisワークアゲイン・キャリアスクール(第3期)の最後のプログラム、再就職を目指す女性と、バックオフィス職の採用を検討するベンチャー企業のミートアップを開催しました。

「ミートアップ」とは企業PR・交流の方法で、言葉の通り、テーマを決めて企業の人と招待された人が集まり、顔を合わせて話をしよう!という場です。

ミートアップは、情報交換や学びの場のほか採用活動の一環としておこなわれることもあります。

一般的な中途採用のフローならば「書類選考→一次面接→二次面接」などが普通で「書類選考」を通過しなければ、応募者と企業が顔をあわせることはありません。傍らミートアップを活用した場合は、「出会い」からスタートします。

このミートアップを取り入れているのがワークアゲイン・キャリアスクールです。

ワークアゲイン・キャリアスクールのミートアップとは?

「Warisワークアゲイン・キャリアスクール」とは、ベンチャー企業のバックオフィス職への再就職をサポートする、離職女性向けプログラムです。

「キャリアスクール」という名の通り、受講生一人ひとりの強みを見出し、面接や履歴書の書き方アドバイス・面接後のフォローをおこなう3回のキャリアカウンセリングのほか、ベンチャー企業の特性、ITツールの使い方や人事・経理・総務の知識習得をサポートしています。

“再就職セミナー”と言うと座学や面接対策だけを想像しがちですが、それだけじゃないのが、約7割の就職率を誇るスクールの強みであり、ユニークな部分で、ベンチャー企業と受講生のミートアップで、最後に出会いの機会を提供しています。

この日おこなわれたミートアップでは、約10名の受講生とベンチャー企業約15社が、「応募」や「選考」でないフラットな関係で出会いました。

はじまりは双方の自己紹介、壇上で一社・一名ずつスピーチします。
「受講生は緊張しているので、企業の方々、場を和ませるようなスピーチでおねがいします!」と、Warisスタッフの声で企業様のスピーチからスタート。

企業様のなめらかなスピーチが終わった後は、受講生の方のちょっと緊張気味の自己PRタイム。この日のために練習されてきた姿を見てきているので、Warisスタッフは毎回感動の嵐です。

そのあとは、企業と受講生が個別のトークタイムに入り、5分おきに受講生が企業様の席をまわり、自由にお話するかたちとなります。

良い出会いになるよう、Warisはできる限りフォローします

■「再就職」に効く服装やPRのコツをお伝えしています

出会いの提供とは言っても、Warisは受講生の方にも企業様にも、事前にできるだけ良いご縁につながるようフォローしています。

受講生の方にはミートアップに合う服装、話し方、姿勢、アピールのポイントのほか、必要があれば「おせっかいかな?」というくらい助言をさせていただくことも。

・ファッションの方向性(オフィスカジュアル<シックな大人の装い)
・猫背のチェック
・体系別のスーツの下に着るインナーの選び方

また、ミートアップまでのプログラムは座学が中心なので、受講生の方同士で「髪おろしたほうがいいかも?」と言い合える関係ができて、仲間がいる心強さも助けになっているようでした。

■企業様にも再就職人材への理解が進むよう個別にアプローチ

Warisは企業様に対してもできる限りフォローしています。キャリアブランクある人材の採用に慣れている企業様はいませんので、お会いしたりお電話をしたりして、通常の中途採用と異なり評価いただきたい点や、質問のポイントなど一通りお伝えしてミートアップに挑んでいただいています。

ミートアップイベント「女性側」のメリットとは?

■書類選考なく、採用担当者と直接会話できる!

通常の中途採用では避けては通れない「書類選考」のハードル。正社員を志望してもブランクがあることで書類選考が突破できず、面接までなかなか行けない…といった声がよく聞かれます。

しかしミートアップを介した採用は、名刺交換から始まり5分の軽い会話を交わすことからスタートします。話題は、事業のこと、これまでのキャリア、子育てのこと、働き方のことなど幅広く、その中からお互いに接点を見つけていきます。

たとえば経理スキルのある方と、経理全般を募集されている企業様であれば、業界は違えど、共通の業務の経験談でもりあがったり、共感しあったりしながら、お互いに働くイメージが見えていくというかたちです。

あくまで「出会いの場」なので、互いに希望した場合にだけ、時間と場所を改めて面接という流れなので、女性だけでなく企業側にもメリットがあります。
2時間で10社以上の企業様と会話できるというのは、またとない機会ではないでしょうか。ミートアップ後に都合が合えば、そのまま面接を兼ねたオフィス見学というかたちも実際にありました。

■企業の雰囲気やカルチャーを前もって知ることができる!

また外からは見えない企業様の一面を、面接前に知ることができます。

ミートアップ前に受講生の方から「ベンチャー企業って若い人が多そう。私で大丈夫?」「ジーンズ姿でイケイケのイメージだけど、私ではフィットしないかも」といった不安を伺うことがよくありますが、実際に顔を合わせて会話すると印象はまったく変わります。

ミートアップ後は、

「真摯に事業の話をしていただいて、私の話もいろいろと聞いてくださって、印象が変わった」「企業HPで見た尖った印象と違う。人柄やカルチャーが垣間みれて安心した」

といった声も。

ベンチャー企業とは、革新的な技術や世の中に無かったアイデアをもって、同じ志を持つ仲間が集まりビジネスを推進している企業。多くが教育や社会問題の解決、省エネなどに真摯に取り組んでおられます。経営者やメンバーの方々の性別も年代もさまざまです。

■「採用ページ」にない募集を知れるチャンスも

ベンチャー企業では全体的に人材不足なことが多い一方で、すべての部分で採用をかけているかと言えばそうではありません。社内メンバーが総務、人事、広報、マーケ、営業など、職種を2つ3つ兼務していることがよくあります。

そういった環境では、何か一つの分野に特化した人材だけでなく、一緒に幅広く(ときに泥臭く)兼務してくれる人をを求めています。ミートアップでは、企業様からそのようなニーズを聞ける場合もあります。

最初は他の職種に就きながら、徐々に兼務の領域をひろげ、手を挙げればいくらでも過去の経験を生かした分野に挑戦できることも少なくありません。

ミートアップイベント企業様のメリットとは?

■紹介フィーや参加費が必要ない

次は企業様側のメリットを挙げていきます。まず採用コストをかけずに人材獲得できるのは大きなポイントでしょう。Warisはこのミートアップイベントへの参加や、実際に受講生が就職した場合の紹介にかかる費用を企業様からいただかずに運営しています。

■企業様同士の交流の場として

もうひとつはスタートアップ企業が複数集まることで自然と交流が生まれること。ミートアップは自社事業をPRする良い機会となり、同じビジネス領域同士のほか、異業種間でも交流が生まれるようです。熱い志を持った方々同士お話も弾むようでした。

ワークアゲインの輪が広がっています

いかがでしたでしょうか?

今回はミートアップイベントの裏側も含めて、女性と企業双方のメリットについてお伝えしました。

ワークアゲイン・キャリアスクールはまだ新しい取り組みで、2020年2月スタートの講座が4回目となりますが、過去50名の熱心な受講生の方のうち、約7割が就業されました。

はじめに思い切って一歩踏み出し、再就職を叶えた受講生の話に背中を押され、わたしも「チャレンジする側になろう!」と一人、また一人と、「ワークアゲインの輪」が広がっています。

■受講生の方々の活躍がメディアに掲載されました!

再就職された過去の受講生の方々の奮闘が各メディアで紹介されました。
・50歳直前で決めた再就職 18年ぶりの正社員のポスト
https://aria.nikkei.com/atcl/column/19/011600036/082800011/
・再就職をめざす主婦のための学び直し講座

https://otekomachi.yomiuri.co.jp/skill/20190719-OKT8T162778/

また世の中的にもまだ新しい再就職のかたちとして、ワークアゲイン・キャリアスクール卒業生の方の頑張りをテレビ番組にも取り上げていただき、大きな反響をいただきました。

・キム・ジヨンと女性たち~韓国小説からの問いかけ~
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/4359/1077346/index.html
・ベンチャーに主婦の力 マッチングに商機
https://www.fnn.jp/posts/00428530CX/201912070500_CX_CX

はじめから自信たっぷりで再就職に挑んだという方は誰一人いませんが、皆さん、先輩や仲間の奮闘を見て、勇気を出してあたらなキャリアを進まれました。

ちょっと近くにいる誰かの経験が、確実に周りの女性の背中を押して、ワークアゲイン・コミュニティがつくられています。少しずつ大きくなり、育っていくように、Warisは引き続き応援していきます。

ワークアゲインについて詳しくはこちら