何歳まで働くのが女性の理想?正社員のキャリアプラン
「女性は何歳まで働くのが普通なんだろう?」
人生100年時代と言われる今、キャリアについて漠然とした不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、大切なのは「何歳まで」という年齢のゴール設定だけではありません。むしろ、年齢を重ねながら「どう働き、自分らしいキャリアを築いていくか」という“質”の視点です。
この記事では、単に長く働くための方法ではなく、ライフイベントの変化にしなやかに対応しながら、納得感のあるキャリアを歩むためのヒントをお伝えします。キャリアはもっと自由で、多様な形があっていい。その可能性を一緒に探っていきましょう。
▼目次
1. 正社員として何歳まで働くのが理想?
1-1. 「働ける限り働きたい」が半数以上
1-2. 実際の女性の平均退職年齢は?
2. 女性が定年後も正社員で働き続ける理由
2-1. 年金だけでは不安だから
2-2. ライフもキャリアも充実させる「フルキャリ」という価値観
3. 年齢に捉われない、自分らしいキャリアの築き方
3-1. キャリアを「ジャングルジム」で考える
3-2. 「ありたい姿」から逆算してスキルを掛け合わせる
3-3. ライフプランを明確にし、周囲を巻き込む
1. 正社員として何歳まで働くのが理想?
1-1.「働ける限り働きたい」が半数以上
共働き夫婦が増え、子育てをしながら働き続ける女性が多くなってきました。女性のライフステージに関するアンケートによると、回答者の半数以上が「働ける限り働きたい」という希望を持っているようです。いっぽうで、ずっと同じ会社で働き続けているとは考えにくく、再就職をきっかけに違う会社を選ぶ場合もあるでしょう。その時々で雇用形態を変える女性も多いかもしれません。社会で女性が活躍する機会が増えるなか、女性の働き方やキャリア形成に対する考え方も多様化しています。
1-2. 実際の女性の平均退職年齢は?
令和4年の調査結果によると、60歳定年企業で定年に到達した女性は12万5625人でした。(参考:高年齢者雇用状況等報告 – 厚生労働省)そのうちの「89%」にあたる11万1757人が、継続雇用で引き続き企業で働くことを選んでいます。また、65歳以上の女性でも4人に1人が何らかの雇用形態で、収入の伴う仕事をしているというデータもあります。(参考:高齢社会白書 – 内閣府)
女性の社会進出が進んだこともあり、男性だけでなく女性も「生涯現役」で働く人が増えているということですね。また、高齢者の働き方改革も女性の平均退職年齢の上昇に影響しています。高齢者の労働力を活用するための政策が進み、女性も長く働くことができる環境が少しずつ整備されてきています。
2. 女性が定年後も正社員で働き続ける理由
働く女性の価値観は多様化していますが、定年後も正社員として働き続ける理由には、主に「経済的な要因」と「生きがいや自己実現」の2つの側面があります。
2-1. 年金だけでは不安だから
女性が正社員として働く上での問題として、年金だけでは不安という点が挙げられます。
現在の年金制度では、女性は結婚や出産による就業中断などにより、男性よりも受給額が低くなる傾向にあります。また、平均寿命が男性より長いことから、老後の生活資金をより多く必要とします。
実際、60歳以降も働く女性の約7割が「経済的な理由」を挙げているようです。
2-2. ライフもキャリアも充実させる「フルキャリ」という価値観
経済的な理由に加え、より積極的な動機から働き続ける女性が増えています。近年、仕事(キャリア)とプライベート(ライフ)双方の充実を追求する「フルキャリ」という価値観が働く女性の主流になっています。
弊社Warisが実施した調査でも、転職理由として「ワークライフバランスの実現」と同じかそれ以上に「成長機会」や「評価・昇進」を求める声が多いという結果が出ています。
仕事を通じて成長したい、社会に貢献したいという意欲は、年齢に関わらず人生を豊かにする大切な原動力なのです。
3. 年齢に捉われない、自分らしいキャリアの築き方
女性が長く働き続けるためには、変化にしなやかに対応できる、自分なりのキャリアの軸を持つことが重要です。ここでは3つのポイントをご紹介します。
3-1. キャリアを「ジャングルジム」で考える
キャリアというと、上へ上へと昇る「はしご」をイメージしがちですが、Warisでは「ジャングルジム」のように捉えることを提案しています。 ジャングルジムは、上に登るだけでなく、横や斜めにも自由に移動できます。
年齢とともに上級職を目指すだけでなく、異動やプロジェクト参加で経験の「横幅」を広げたり、専門性を磨いて「深さ」を追求したり。ライフステージに合わせて働き方を柔軟に変えながら、自分だけのキャリアを立体的に築いていきましょう。
3-2. 「ありたい姿」から逆算してスキルを掛け合わせる
変化の激しい時代に求められるのが「リスキリング」です。大切なのは、単に流行のスキルを学ぶのではなく、将来の自分の「ありたい姿」から逆算して、必要な学びを選ぶ視点です。
さらに、これまでの経験と新しいスキルを組み合わせることで、あなたの「希少性」は高まります。 例えば、人事経験者がデータ分析を学べば、より戦略的な採用を担える人材になれます。こうしたスキルの掛け合わせが、年齢を問わず求められる市場価値につながるのです。
3-3. ライフプランを明確にし、周囲を巻き込む
理想の働き方を実現するには、まず自分自身が「どのような人生を送りたいか」を明確にすることが第一歩です。
その上で、パートナーや家族、職場に自分の意欲をしっかり言葉にして伝え、協力を得ることが不可欠です。 「子育て中はセーブしたいけれど、仕事を通じた成長も大切にしたい」といった想いを発信することで、周囲の理解を得られ、活躍の機会を失わずに済みます。
4. まとめ
今回、女性が正社員として何歳まで働くことが理想なのかについて考えてみました。女性が何歳まで働くかは、個人の意思や環境によって異なるため、一概には言えません。しかし、女性が正社員として働き続けるためには、働きやすい環境や制度が整っていることが重要です。
女性の活躍を支援する企業や働き方改革が進むことで、女性が自身の意思で何歳まで働くかを選ぶことができる社会が実現していくことを期待したいですね。そして、正社員として働くことには様々なメリットがありますが、自分自身のライフステージや環境に合わせて柔軟に働く姿勢も求められていくでしょう。
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