経営者の右腕が見つかる!経営企画の業務委託にフリーランスが最適な3つの理由
会社の未来を描くビジョンはある。しかし、日々の業務に追われ、共に構想を実行に移してくれる「右腕」がいない──。多くの経営者が、そんな課題を抱えています。
コンサルタントは高額で、正社員の採用は時間もコストもかかり、ミスマッチのリスクも伴います。
こうした状況を打破する選択肢が、事業会社で経験を積んだ「ビジネス系フリーランス」への業務委託です。なぜ経営企画という企業の心臓部を、外部のフリーランスに任せることが有効なのか。本記事では、具体的なメリットと活用事例をご紹介します。
3. 経営企画の業務をフリーランスに委託する3つのメリット
3-1. 戦略を「実行」まで導く、事業の当事者
3-2. 「顧問」でも「コンサル」でもない。必要な時に必要なだけ頼める柔軟性
3-3. 年収1,000万クラスの経験者をリーズナブルに活用
4. 経営企画×フリーランスの業務委託事例
4-1. 未来の本屋像を実現する出版社の経営企画
4-2. 創業50年を迎える建設・不動産企業の新規事業開発
1. 経営企画の業務委託ってどんなことができるの?
経営企画の仕事は、企業が直面する市場や競争相手を深く理解し、自社の強みと弱みを把握することから始まります。この情報を基に経営目標や戦略の策定、さらには取締役会や経営会議のサポートを通じて、経営者の意思決定を幅広く支援することが求められます。
つまり、企業の舵取りをサポートするという、なくてはならない役割を担っているのです。
さらに、策定された戦略を現実のものとするためには、予算管理をはじめとするさまざまなプロセスの管理も重要になります。これらは、企業が安定して目標に向かって進むための基盤を築く業務と言えるでしょう。
しかし、経営企画の業務はそれだけに留まりません。財務戦略の策定、他社との提携やM&A、組織再編など、企業の成長と変革を支える多岐にわたる活動も含まれます。これらの活動を通じて、経営者は重要な意思決定を行い、企業を未来へと導いていくのです。
特に中小企業やベンチャーでは、経営者自身がこれらの重要な業務を手がけることが多いですが、大企業では専門の部門が設けられ、経営企画や管理に関わる多様な業務を専門のチームが担当しています。
そんな中、特定の専門知識やスキルが求められる場合、コンサルティング会社や外部のサービスに業務委託するケースがあります。これは、内部に必要な専門家がいない、または迅速な対応が求められる場合に特に有効です。
2. 経営企画のフリーランスとは?
フリーランスというと、多くの人がIT分野のエキスパートやクリエイティブ職のプロフェッショナルを思い浮かべるかもしれません。しかし、最近の副業やパラレルキャリアを推進する政府や企業の取り組みにより、これまでのイメージを大きく超える幅広い職種でフリーランスが活躍している現実があります。
経営企画、事業開発、マーケティング、人事、経理など、ビジネス運営に不可欠な領域で活躍するフリーランスは、「ビジネス系フリーランス」と称され、その重要性は日に日に高まっています。
これらのフリーランスは、企業が直面する複雑な課題を解決するための新たな視点や専門知識を提供し、事業成長を促進するための重要な役割を担っているのです。
出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
3. 経営企画の業務をフリーランスに委託する3つのメリット
では、コンサルティング会社や外注サービスではなく、「フリーランス」に経営企画や経営戦略を委託する具体的なメリットを見ていきましょう。
3-1. 戦略を「実行」まで導く、事業の当事者
フリーランスの最大の魅力は、戦略を提言するだけの「評論家」で終わらない点です。
事業会社で数々の修羅場を経験してきたプロ人材は、現場に深く入り込み、資料作成から予算管理といった実務まで手を動かします。社員を巻き込みながら事業を前に進める「当事者」として、最後まで伴走します。
彼・彼女らは、あえて会社という「ホーム」から出て、多様な現場を経験する「越境体験」を積んでいます。だからこそ、外部の客観的な視点と、内部の当事者意識を両立させながら、泥臭い実行までを担えるのです。
3-2. 「顧問」でも「コンサル」でもない。必要な時に必要なだけ頼める柔軟性
「新規事業の壁打ち相手がほしい」
「M&Aのこの期間だけ、専門知識を持つ人に手伝ってほしい」
「経営会議の運営と資料作成をサポートしてほしい」
正社員を雇用するほどではない、けれど重要な経営課題。こうしたニーズに対し、フリーランスは「ミッション型」や「プロジェクト型」で柔軟に対応できます。
業務範囲や稼働時間を限定できるため、コストを抑えながら、必要なスキルを必要な期間だけ確保することが可能です。経営陣のパートナーとして共に課題に向き合い、時にはハンズオンで実務を支援する。そんな顧問やコンサルとは一味違う、柔軟で深い関わり方ができるのも大きなメリットです。
3-3. 年収1,000万クラスの経験者をリーズナブルに活用
フリーランスとの契約は、業務委託契約が主流です。この契約形態の最大のメリットは、社会保険などの追加費用負担がなく、企業が必要とするタイミングで適切な量の業務を委託できる点にあります。これにより、本来固定的な人件費を変動費に変えることができるわけですから、企業経営におけるコスト管理において非常に大きな利点となります。
また、人事部の人件費予算ではなく、プロジェクトや事業部の外注費としての扱いにより、予算の柔軟な配分と効率的なコスト管理が可能になります。これは、特にプロジェクト単位での業務遂行や特定の期間限定での専門性の高い業務にフリーランスを活用する際に大きなメリットとなります。
フリーランス人材の中には、正社員時代に年収600万円から1,500万円程度を得ていた層が中心となっています。しかし、業務の範囲や稼働時間を限定することで、月額30万円から50万円程度(週2~3日、1日7時間稼働を想定)で経営戦略業務を委託することが可能です。
これは、コンサルティング会社を利用する場合に比べて、コスト面で大きなアドバンテージとなりえます。
契約の柔軟性もフリーランスの魅力の一つです。業務内容や契約期間、働き方(例えば、週1回の出社と残りのリモートワークなど)を双方の合意のもとで調整できるため、仕事とプライベートのバランスを取りながら、効率的に業務を進めることが可能です。
さらに、プロジェクト終了後に契約を更新したり、フリーランスを正社員として迎え入れる選択肢もあります。
4. 経営企画×フリーランスの業務委託事例
フリーランス女性と企業のマッチングサービス「Warisプロフェッショナル」で経営企画領域でフリーランスに業務委託した事例をご紹介します。
4-1. 未来の本屋像を実現する出版社の経営企画
■企業
出版物の企画制作から出版イベント運営、書店経営まで手がける書籍の総合企業
■フリーランス人材
40代 女性
大手人材サービス企業等にて経営企画、事業企画や内部統制の経験を積み、IT企業などでマーケティングを経験。現在は、フリーランスにて経営戦略、事業戦略策定、人事などの各種制度企画、各種社内プロジェクトの支援、中小企業を対象にしたコンサルティングに従事され、一部の企業で執行役員、顧問としても活躍されています。
■業務内容
経営企画業務全般
・報酬・評価制度設計
・ICT活用戦略、店舗在庫管理業務の効率化
・経営リソースの再配分検討
■マッチングの概要
・業務委託契約
・基本リモート+週1日打ち合わせ(月10~15時間程度)
・契約期間:3ヶ月~
■マッチングのポイント
企業様からご相談頂いたのは最初「IT人材」でした。しかしヒアリングを進めたところ、経営多角化に伴う生産性向上・競争力強化・スタッフ育成など経営課題が山積みで、このまま目先のIT導入だけを進めても本質的解決にはならないと直感。そこで、経営陣と対話しながら優先順位をグリップし実行まで伴走できる「経営企画人材」のサーチに切り替えをご提案、確かな実力をお持ちの人材をマッチングすることができました。
4-2. 創業50年を迎える建設・不動産企業の新規事業開発
■企業
創業50年を迎える、老舗の総合建設・不動産企業
■フリーランス人材
40代 女性
人材サービス企業にて求人広告営業、商品開発を経験。
大手IT企業ではリスティング広告運用、営業、マーケティングの経験を積み、金融業界では広報、オンライン広告、マーケティング担当として一貫した経験を積んでいらっしゃいます。
現在はフリーランスで中小企業の新規事業サポートやマーケティングに従事されています。
■業務内容
新規事業(WEBサービス)での0→1フェーズ全体
・ビジネスモデルのブラッシュアップ
・市場調査
・マネタイズ検討
・開発、制作ディレクション
・マーケティング戦略業務
■マッチングの概要
・業務委託契約
・週1.5日程度、打合せベースの出社+リモートの稼働(月50時間)
・契約期間:3ヶ月~
■マッチングのポイント
自社事業に間接的に関りがあるが、ほとんど異業界での新規事業を考えているが、なかなか直接雇用の採用がうまくいかず、プロフェッショナル人材の力を借りたい旨お聞きしました。
新規事業開発のご経験があるということだけでなく、新規事業の属する業界でもお仕事をされていた経験のある人材をご紹介し、お会いいただきましたが、事業内容の理解の速さやご質問の的確さに「この方ならお任せできる」と感じられたとのことで、すぐに業務をお願いすることが決まりました。
5. まとめ
どのようなバックグラウンドをもった人材を、どのような経営企画業務で活用できるのか、具体的なイメージはわきましたでしょうか?
経営上の課題を抱え、それを解決するための新しいアプローチを模索している企業にとって、フリーランスの活用は非常に有効な選択肢です。高い専門性と柔軟性を兼ね備えたフリーランス人材との協力により、企業はより革新的で競争力のある組織へと進化していくことでしょう。
経営企画に必要な経験やノウハウをもった人材が社内にいない、経営陣の右腕がほしい、そういう正社員もなかなか採用できないという課題を抱える企業は活用を検討してみてはいかがでしょうか?
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