リスキリングの方法~企業と個人の違いについて解説~
リスキリングとは「新しい職業に就くため、または今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得すること/させること」(※1)で、昨今メディアからの注目度も高くなっています。
リスキリングというと、企業が社員のスキルアップを支援するケースが多いのですが、最近では個人でスキルを磨く人も増えてきました。
そこでこの記事では、企業内のリスキリングと個人のリスキリングの違いや、それぞれの具体的なリスキリング方法について説明します。
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▼目次
1. 企業内のリスキリングと個人のリスキリングの違い
2. 企業内におけるリスキリング方法
3. 個人のリスキリング方法
4. 個人が自分にあったリスキリングを見つける方法
1. 企業内のリスキリングと個人のリスキリングの違い
企業内のリスキリングと個人のリスキリングは、その目的や手段が異なります。
企業内のリスキリングは、企業が組織内の従業員に対して実施するトレーニングや教育プログラムのことを指します。
企業は、新しい技術や業務の変化に適応するため、あるいは業務の効率化や生産性の向上を目的として、従業員のスキルアップを促すためにリスキリングプログラムを企画、実施し、従業員はそれらを活用してリスキリングを行うことができます。
一方、個人のリスキリングは、個人が自分自身のスキルや知識を向上させることを指します。
個人は、自分自身が業務に必要なスキルを持っていない場合や、将来的に求められるスキルを習得する必要がある場合に、自発的にリスキリングを行うことがあります。
また、企業内のリスキリングは、企業がコストを負担し、従業員に対してリスキリングの機会を提供することが多い一方で、個人のリスキリングは、個人が自分自身の責任で実施するため、コストや時間は原則として個人での負担となります。
2. 企業内におけるリスキリング方法
企業内のリスキリングは、以下のような方法があります。
それぞれの所属企業によって違いはありますが、企業側がプログラムを用意し、費用負担を行ってくれることも多いため、積極的に活用するとよいでしょう。
① 社内研修
企業が独自に開発した研修やトレーニングプログラムを社内で実施する方法です。企業のニーズに合わせたカリキュラムが用意され、社員が集まって研修を受講します。
② オンライン学習プログラム
企業がオンライン上で提供する学習プログラムを利用する方法です。企業が契約しているe-learningプラットフォームなどを利用して、自分の都合の良い時間に学習できます。
③ ジョブローテーション
従業員が職場の異なる部署に配属され、異なる業務や役割を担うことで、幅広いスキルを身につける方法です。
④ 社内勉強会
IT企業などを中心に、社内の有志が集まり勉強会を開催するケースが増えています。企業によっては勉強会開催のための補助費(外部講師の費用など)がある場合もあります。
⑤ 副業
副業制度がある企業であれば、自社以外の環境で業務を行う中で実戦的なリスキリングができます。
3. 個人のリスキリング方法
個人で行うリスキリングは、以下のような方法があります。
企業内のリスキリングと違って、原則としてコストも自己負担となりますが、現在は無料のプログラムも増えてきているので、それらをうまく活用するとよいでしょう。
① オンライン学習プラットフォーム
UdemyやSchooなどのオンライン学習プラットフォームを利用して、自分が興味を持つ分野や必要なスキルを学ぶことができます。有料のコースもありますが、無料のコースも多数用意されています。
② YouubeやPodcast、ブログなどの活用
自分が学びたい分野に関するYouubeやPodcast、ブログをフォローし、情報収集や知識・スキルの学習を行うことができます。
③ オンラインコミュニティへの参加
LinkedInやFacebookなどのオンラインコミュニティに参加し、業界の専門家や同じ興味を持つ人と交流を深めることで、新しい知識やスキルを学ぶことができます。
④ 資格や認定試験の受験
自分が興味を持つ分野で求められる資格や認定試験を受験することで、スキルアップにつなげることができます。
⑤ プロジェクトの実践
自分でプロジェクトを企画し、実践的に取り組むことで、新しいスキルを身につけることができます。最初はボランティア的な活動からはじめるのもよいでしょう。
4. 個人が自分にあったリスキリングを見つける方法
企業内のリスキリングでは、企業側が従業員にあったプログラムを用意してくれることが多い一方で、個人でリスキリングを行う際には、自分自身で学ぶ手段やプログラムを探す必要があります。
ただ、リスキリングの必要性はわかっていても、実際に自分で行動しようとすると、何をどうすればいいか分からない人もいるでしょう。
過去に挑戦してみたけどうまくいかなかったり、選択肢が多すぎて悩んで手が止まっているかもしれません。
そこで、ここからは自分にあったリスキリングを見つけるための方法を解説します。
① スキルの見極めと目標設定
まず、習得したいスキルや知識を明確にして、目標を設定しましょう。
長期的にみて、自分が進みたい道と市場に求められているスキルを考え、自分が取得するべきスキルをハッキリさせていきましょう。
ここでは、目標を達成するために必要なステップを洗い出す必要がありますし、どのような学習方法を選択するか、学習に必要な時間や費用も考える必要があります。
自分1人でそれらの棚卸が難しい場合は、親しい友人に壁打ち相手になってもらってもよいですし、キャリアカウンセリングサービスを利用するのもおすすめです。
➁ 学びポータルサイトを利用する
最近では様々なオンライン教育プラットフォームがあり、自分のペースで学習できるプログラムが多数提供されています。
それらの中から自分にあったプログラムを見つけるために、それらの情報が一か所にまとまったポータルサイトを利用してみるのもよいでしょう。
・マナビDX
経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構が提供するすべての社会人にとって必須スキルであるデジタルスキルに関するポータルサイト。
マナビDX 公式サイト:https://manabi-dx.ipa.go.jp/
・リスキリングコンソーシアム
国や地方自治体、民間企業などが一体となって、日本全国あらゆる人のスキルをアップデートする「リスキリング」に取り組む新たな試みです。
リスキリングコンソーシアム 公式サイト:https://japan-reskilling-consortium.jp/
・Warisリスキリング
株式会社Warisが提供する「学び直し~就業まで、一気通貫の伴走支援プログラム提供を通じて、個人のリスキリングと企業の人材採用・育成を支援するサービス」です。
Warisリスキリング 公式サイト:https://careershift.waris.jp/
③ セミナーやワークショップに参加する
オンライン上だけではなく、オフラインで行われるセミナーやワークショップに参加することもリスキリングには効果的です。
同じような目的を持った人と情報交換をすることで、自分が持っていない情報や知識を得るだけでなく、おすすめの講座やプログラムを知ることもできます。
今まで思いつかなかった学び方や、関心のある分野の新しいトレンドを知ることができるため、学びの幅が広がるでしょう。
いかがだったでしょうか?
企業内のリスキリングと個人のリスキリングの違いを踏まえた上で、それぞれの立場で自分にあったリスキリング方法を選ぶことが重要です。
人生100年時代の今だからこそ、自分にあったリスキリング方法を考えてみましょう。
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【 出典 】
※1:経済産業省/リクルートワークス研究所
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