「Warisインサイドセールス」を立ち上げたディレクターにあれこれ聞いてみた!
Warisが2020年9月に新しくスタートしたサービス「Warisインサイドセールス アウトソーシング」。現在、さまざまなキャリアを持つ国内外在住の15名ほどが活躍されています。おかげさまで好評につき、新たにディレクターと登録パートナーを募集中です。
完全リモートで取り組めるインサイドセールス。「そもそもインサイドセールスって何?」「なぜ立ち上げたの?」「営業経験が必要?」「どんな仕事をするの?」など、気になることがたくさんあるでしょう。サービスの立ち上げに関わり、自らもBPOディレクターとしても参画している峰久美子さんに実情を聞きました。
Waris ISBPO事業 ディレクター/登録パートナー募集!
専業主婦になるつもりが…Warisのインサイドセールスに
――まずは峰さんのキャリアを簡単に教えてください。
私は神奈川県で生まれ育ち、東京の大学を卒業して、大手人材派遣会社に13年勤務していました。営業・人材コーディネーターを経て、新規事業やコールセンターの開設、派遣スタッフの研修などで責任者を務め、子育てしながら仕事も充実した毎日でした。でも、2018年に夫の海外転勤が決まったため、私が会社を辞めて家族4人でベトナムへ…覚悟を持って専業主婦になったんです。
――パートナーの転勤によってキャリアを中断してしまうのは、大きな問題ですね。
そうですよね。ただ、私はたまたまWarisと出会い、働くことができています。Warisに登録していた友人から「共同代表の米倉さんが、同じホーチミンに駐妻として1か月違いで行くらしいよ」と教えてもらい、問い合わせフォームからWarisへの参画を熱望するメッセージを送っちゃたんです(笑)。
それで1度ホーチミンで会い、2か月後にWarisにインサイドセールスとして参画させてもらうことになりました。
――すごい偶然でしたね。インサイドセールスというのはどんな仕事でしょうか?
訪問型のフィールドセールスではなく、非訪問で電話やメールなどを使ったセールスの方法です。Warisはもともとリモート中心で事業運営されていて、お客様から月に数十件は「こんなフリーランスの人がいませんか?」というようなオンラインでのお問い合わせをいただきます。
そのとき、すぐに営業担当が対応するのではなく、いったん情報を整理するインサイドセールスというポジションを新たに作ろうとしている最中で、私はそこでお客様の一次対応を1年ほど担当しました。
コロナ禍で需要が急増したリモート営業をサービス化
――峰さん自身がWarisのインサイドセールスだったのですね。
はい、一方で、米倉さんと「世界にいる駐妻さんのキャリア断絶の問題を解決できるような新規事業をしたいね」と話していました。それで駐妻のインタビューやキャリアカウンセリング、コーチングなど、1年半かけていろいろと模索して。
そんな中、駐妻のキャリア問題に取り組む人たちがすでにいて、皆さんコミュニティを作ってセミナーや悩み相談をされていることも分かりました。それなら、Warisとしてはやはり自分たちの強みである仕事の紹介に特化しようという思いに至り、「Warisインサイドセールス アウトソーシング」事業を立ち上げました。
――紆余曲折を経て、原点に戻った感じですか?
そうなんですよ。私がWarisのインサイドセールスをしていると、コロナで緊急事態宣言が出た昨年3月から、オンラインやフルリモート営業を導入したいというご相談が飛躍的に増えたというのも大きくて。私がやっているこの仕事を、他の方ができる状態にしてサービスとしてご提供すればいいと考えました。
参考記事:
駐妻夫キャリア支援プロジェクトのこれまでとこれから~『Warisインサイドセールス アウトソーシング』の開始にあたり
お客様企業のセールス担当として、Warisチームで働く
――インサイドセールスはどんな働き方をするのですか?
Warisは普段、企業様にフリーランスを直接ご紹介しています。でも、このインサイドセールスは企業様からWarisがアウトソーシングで委託を受けて、担当する方はWarisチームの中で働いていただく形にしています。ですから、ブランクがある方や子育てでフルコミットできないような方でも、安心して参画いただけます。一つのお客様をディレクターとメンバー数人で担当します。
――Waris内でメンバーと一緒に働けるのは心強いですね。
事業を立ち上げたきっかけは駐妻のキャリア支援ですが、結果的には「今はオフィス勤務でフルタイムの正社員はできないけど、働きたい」という幅広い方も対象になりました。場所と時間の融通が利くオンライン形式で、ルーティンの事務作業ではなく、セールス担当としてクライアントの支援をしていく業務なので、ご自身の成長につながりキャリアを積むことができます。いつかオフィスに復帰したいと考えている人にもピッタリだと思います。
――どんな会社のインサイドセールスをされているのですか?
今は約10社から受託していて、スタートアップやベンチャーが多いですね。「これからインサイドセールスを始めたくて、まだ正社員一人を雇うまではいかないので、まずは月80時間でWarisにお願いしてみたい」というようなパターンが大半です。
――峰さんはどんな立場ですか?
私は3社のディレクターをしながら、このサービス全体を見つつ、採用なども担当しています。
ディレクターのミッションはお客様とのミーティングとメンバーのフォロー
――ディレクターはどんな仕事をするのでしょう?
ディレクターは週1回、お客様との定例ミーティングを1時間ほど設定して、前週までの活動のご報告と課題感の共有、今週どうやっていくかの目線合わせと実務の予定などをお伝えします。また、もっとこうしたらいいかもしれないというご提案など、何でも率直に話し合っています。
あとは、メンバーが実務をされる上で質問などがあれば、随時お答えします。ご自身の営業に自信がないと相談された場合は、私の方で「こんな感じのイメージです。これが正しいとは限らないですけど」とやってみたりすることもあります。
――今回はメンバーとディレクターを募集されていますね。
はい、ブランクがある方や短時間勤務を望まれる方は、だいたい実務のメンバーを希望されます。でも、本人の経験とご希望、キャリアの志向などを伺って、ディレクターをおすすめする場合もあります。時間という面では、ディレクターの方が融通は利きやすいかもしれません。
9月にサービスを立ち上げてから、これまで50人以上の方と面談させていただき、たくさんのご縁がありました。
――ちなみに、ディレクターが困ったときは、誰かに相談できますか?
はい、何でも私にご相談いただく形で進めています。Warisも私も、心理的安全性の高いチームの運営を目指しているので、小さなことでも大きなことでもご相談いただけるとうれしいです。フルリモートだからこそ、何でも「共有です」「相談です」という感じで、気軽にコミュニケーションをとってもらえるように皆さんに伝えています。
どこにいても短時間でも自分を磨き、お客様に感謝される
――インサイドセールスの仕事のやりがいを教えてください。
お客様のインサイドセールス立ち上げのご支援ができるということで、本来は社員でないと知り得ないような会社の内情を見せていただき、信頼いただいて、知見を広げられることですね。複数の会社を担当していると、自分の思考の幅も広がります。
それに、フルリモートでお客様やメンバーと信頼関係を築くという、今後に生かせるスキルを磨きキャリアを積んでいるという実感もあります。フルタイムでは動けないけど、熱意のある優秀な人たちとチームを組んでチャレンジするのは、本当にやりがいがあります。
――印象に残っているエピソードはありますか?
お客様から「Warisさんが介在してくれることで、実務を真摯に丁寧に回してくれるハイレベルなチームとお仕事ができて勉強になるし、うまくセールス体制が回っています」とお礼を言われたときは、このサービスを始めて良かったと感極まり、喜びをしみじみとかみしめました。
キャリアを積み、いつか正社員に戻るという選択肢も
――峰さんは今後のキャリアをどのように考えていますか?
夫の転勤で今はベトナムから別の国に引っ越したのですが、子どもの進学のタイミングで、夫の帰任が決まらなくても母子で帰国するのもありかなあと考えています。
私自身はWarisと出会い、海外でもフリーランスという働き方で経験を積ませてもらいました。日本に帰ったら、またどこかの会社で正社員として働ければと考えています。海外でもディレクター業務をやってきたことで、自分の市場価値は下がっていないと信じています。正社員のキャリアは一度断絶したけれど、胸を張れるキャリアを積んでいると思えることはありがたいですね。
――最後に、インサイドセールスに興味を持っている人にメッセージをお願いします。
営業やインサイドセールスの経験がなくても、ご自身が企業担当としてプロジェクトを回したり、先頭に立ってお仕事をされたりしたことが少しでもあれば、その経験を必ず生かすことができます。さらに、お客様をご支援する中で自分をアップデートしていける職種だと思うので、今は時間の制約があったり、少し自信がなかったりしても、ぜひ応募していただけるとうれしいです。お待ちしています。