駐妻夫キャリア支援プロジェクトのこれまでとこれから~『Warisインサイドセールス アウトソーシング』の開始にあたり

共同代表の米倉です!

ベトナムで駐妻兼経営者生活をはじめて1年半経ちました。
あっという間に1年以上が経過し、ベトナムライフにも、リモートで経営をするスタイルにも、ようやく「慣れたよ」と、言えるようになった気がします。

さて、昨年末から今年にかけて、Warisでは、「駐妻夫キャリア支援プロジェクト(海外帯同者キャリア支援プロジェクト)」をすすめてきました。

もともとは、海外帯同者としてのベトナム生活が始まったときに、
キャリアをやむなく中断して駐在帯同してくる人たちの支援が何かできないのか?と
感じたことからプロジェクトがスタートしました。
実際にキャリア中断を経験して駐妻となったメンバーも迎えて、チームが発足したのが昨年の夏頃でした。

 

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どうしたら、駐妻夫のキャリア中断の課題を解決できるのか?
どうやったら、継続的なサービスとして提供できるのか?
を議論すること3カ月。
侃々諤々を経て、トライアルサービスの実施コンテンツを決定。
そして、トライアルサービスの公募をしたところ、募集枠である10名の枠には、予想をはるかに超えて、133名の応募がありました。

トライアルの実施は、自分たちの知り合いに必死に声をかけてかき集めないとできないかもしれない、、と、予想していた私たちは、ありがたい反響に驚きましたし、
サービスへの期待値をひしひしと感じました。

トライアルサービスの中身は、海外帯同してもキャリアを継続したいと真剣に考える方向けに、「どうすればキャリアが継続できるのかについての情報提供」をするというものでした。

コンテンツは、2-3回のキャリアカウンセリングと、
「生活環境を整えるための情報提供」
「仕事の探し方に関する情報提供」
「ビザや税金の課題を解決するための情報提供」の3つの情報提供で構成されていました。

実際に、10名の方に3カ月のトライアルサービスを経験していただきました。

サービスの経験を通して、
「ネットで探しきれない情報は大変助かりました」
「自分一人の頭の中で考えているだけでは、情報や知識が十分でなくここまで迅速に判断/行動できなかったし、選択もできなかった気がしています」
「海外生活にネガティブな要素もあったが、前向きに生活できるようになった」
などの声をいただき、
情報提供による後押しは、一定のサポートをすることが可能ということが見えてきていました。

 

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その後、このサービスをどのように、世の中にだしていくのかを
議論を始めた矢先。

新型コロナウィルスの影響による大きな社会情勢の変化が起き始めました。

当時のベトナムでは、感染者数は多くなかったものの、陽性者や濃厚接触者がでたレジデンスでは、棟ごと封鎖(居住者全員の一切の外出禁止)が各所で始まっていました。いつ、自分のレジデンスもロックダウンの対象になるかわからないという不安と背中あわせでした。

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※3月下旬のベトナムの夜の公園。この頃は状況が混乱気味でした

学校はクローズ、レストランなども営業禁止令がでて、普段の生活は全くできなくなりました。医療体制が整っていない国にいるということもあいまり、不安が募る毎日。
駐在家族同士で集まって、いつ日本に帰るべきかの決断をすべきかを相談しあう日々でした。

そんな中、緊急で日本へ一時帰国する帯同家族も多くいました。

その後、緊急一時帰国した家族は、帰国から半年以上たった今も、滞在していた国にもどってこれないという状況が続いています。

 

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プロジェクトが始まった時と、現在とでは
駐妻夫をとりまく環境は大きく変化しました。

このような予期せぬ状況を経験して、私達プロジェクトメンバーが考えたこと。

それは、駐妻夫のキャリア支援について突き詰めた時、
真の支援策は何なのか?ということ。
「キャリア継続のための情報提供」にとどまることでよいのか、ということでした。

コロナ禍において、実質的に私はベトナムからの出国が難しくなりました。
当時、同じくベトナムに駐在しており、日本に緊急一次帰国したプロジェクトメンバーの1人は、その後日本から海外に出ることが困難となり、長期間日本に足止めとなりました。

これからもしばらく続くであろう、
コロナ禍のこのような状況下においては、
自分が働けるかどうかの”周辺情報”の提供では、
海外帯同者の悩みを解決することにつながらないのではないのか、、と感じ始めていました。

また、サービスのトライアルを通じて、明らかになったことの1つとして、
満足度が高いのは、
渡航前の仕事環境の情報提供でもなく、
今後のキャリアについてのカウンセリングでもなく、
実際に自分が仕事ができるのか?ということと直接紐づく
「仕事案件」に関する情報と「仕事をするためのビザ/法的関連の手続き」ということでした。

この頃に、ちょうど調査結果がでてきた「日本人海外駐在員配偶者(駐妻・駐夫)のキャリア継続に関する調査レポート(Waris実施)」においても、キャリア非継続者のうち、仕事をしたいと答えた人が80%という数字が明らかになっていました。

とにかく、「仕事がしたいのだ」
そんな声が聞こえてくるような感覚でした。

世界のどこにいても、何らかのかたちで
キャリアが継続でき、自分の成長につながる実際の「仕事」があること、
これが最終的に最も望まれている支援なのでは、という結論がでるまでには
そう時間はかかりませんでした。

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※少しずつ状況が落ち着くにつれて、街の活気も戻ってきています

実は、本業の人材紹介業の中で、
海外にいても従事できる完全リモート案件の提供は
非常にハードルが高いことをすでに知っていた私たちは、
「仕事提供」に今回の支援をフォーカスすることに
躊躇があったのは事実です。

ですが、
「真の支援になるサービス」を
考え抜いたら、仕事の提供に最終的にいきつきました。

そして、その仕事の提供が困難なのであれば、
どこか別の企業の案件を紹介するのではなく、
私たちがその仕事を創り出していくのが
ベストなのではないかという、結論に至りました。

企業側にニーズがあり、
かつ従事する方々のキャリアの継続にもつながる仕事の
両面を考えたときに
でてきたのが、「インサイドセールス」の仕事でした。

そこで、私たちは、
海外転勤などやむなくキャリアを中断せざるを得なかった、
でも、高い意欲を持って自己の成長と仕事へのコミットメントを持つ
優秀なメンバーで構成される
「Warisインサイドセールス部隊」を構築し、企業にサービスを提供するという仕組みを
つくることにしました。

インサイドセールスの仕事は、
既に完全リモートで成立することが、
Waris社内の事例で実証されています。
世界のどこにいても携わることができる仕事です。
また、インサイドセールスという仕事のニーズは
コロナ禍を背景に急速に高まっており
マーケティングやセールス等へのポジションの広がりを含めて
新しいキャリアの選択肢としても、非常に将来性があると感じています。

いつどこにいくかわからないということと背中あわせの
転勤族の方向けに、キャリア継続ができる仕事を創出したい。

まずは、インサイドセールスから、チャレンジをしていくこととしました。

 

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駐妻夫のキャリア支援プロジェクトは、
最初の構想からは大きく変わりましたが、
WarisのVISIONにある
Live Your Life、自分らしくいきる人達を応援するという気持ちにかわりはありません。

新たにリリースする
Warisインサイドセールス アウトソーシング」は、
これから走り始めるサービスですが、
多くの「世界のどこにいても働き続けたい」という人達の
思いを実現することができる商品の1つに育てあげたいと思います!

引き続き、よろしくお願いします!

【プレスリリース】コロナ禍でニーズ急上昇 Warisインサイドセールス アウトソーシング スタートアップ・ベンチャー向けに提供開始


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