リスキリングで何を学ぶべき?自分に合った講座を選ぶ方法
いまビジネスの世界でリスキリングが注目を集めています。
ただ、自分が向いていると思って学んだ分野であっても、変化の大きい時代の中でどのように変化していくかは、予測できません。
この記事では、リスキリングを通して「学びを仕事につなげる」ために何を学ぶべきなのか?について、自分に合った講座を選ぶ方法も合わせてご紹介します。
市場ニーズの高いスキルを獲得できるリスキリング講座「キャリアシフトプラットフォーム」
▼目次
1. リスキリングで何を学ぶべき?
1-1. まずこれまでの経験や強み弱みの棚卸を行う
1-2. 市場ニーズや仕事につながる可能性を踏まえて学ぶ領域を決める
1-3. ライフスタイルにあった学び方を選ぶ
2. 自分に合ったリスキリング講座を探す方法は?
2-1. マナビDX
2-2. リスキリングコンソーシアム
2-3. キャリアシフトプラットフォーム
1. リスキリングで何を学ぶべき?
大企業に属さない個人はどのようにリスキリングを行い、「学び」を「仕事」につなげていくべきなのでしょうか?
ここでは、個人が「学び」を「仕事」につなげるための3つのポイントにそってご説明します。
1-1. まずこれまでの経験や強み弱みの棚卸を行う
学ぶ分野を考える前に、まずはこれまでの自分のキャリアを通して得た経験と、強み弱みを振り返ってみましょう。
リスキリングはデジタル分野が非常に注目されていますが、やみくもにデジタル分野の学びに取り組むのではなく、まずは自分の強みを把握することが大事です。
例えば、営業事務経験が豊富な方が、SalesforceなどのCRMツールの知識を身に着けるなど、これまでのキャリアで培った営業関連の強みに、デジタル分野の学びをプラスすることで、より市場ニーズの高いリスキリングが可能になります。
強みを探す上では「自分の中に無意識に無理なく継続してきたことを見つける(※1)」ことが有効だといわれています。
自分がこれまで特に頑張らずに無意識に継続できているものにこそ、リスキリングへのヒントが眠っています。
自分1人でそれらの棚卸が難しい場合は、親しい友人に壁打ち相手になってもらってもよいでしょうし、キャリアカウンセリングサービスを利用してもよいでしょう。
1-2. 市場ニーズや仕事につながる可能性を踏まえて学ぶ領域を決める
単なる「学び直し」と違って、リスキリングは学びを仕事につなげるために行うものです。
学びが仕事にどのくらいつながるか?を、ぼんやりとでも構わないので事前に考えてみましょう。
自分の関心のある分野を学ぶことは学びを継続する上で非常に重要ですが、それと同じくらい、その学びをした結果、身に着けられるスキルや経験が今後、人材市場においてどのくらい評価されるのかを確認することは、学びを仕事につなげる上で重要です。
現在、企業で就業されている方であれば、会社の経営方針や新規事業の方向性などで今後、社内で求められる人材像を把握することができるでしょう。
転職や再就職を考えられている方は、その分野の求人ニーズや給与水準を転職サイトなどで調べてみることで、求められるレベルやその先のキャリアの可能性をよりイメージしやすくなるでしょう。
1-3. ライフスタイルにあった学び方を選ぶ
リスキリングを成功させるためには、一定期間にわたって学びを継続するための時間を確保する必要があります。
現在の就業時間だけでなく、育児や介護などの状況も考慮して、自分のライフスタイルにあった学び方を選択しましょう。
現在は様々なオンライン講座が提供されているため、居住地や学ぶ時間に関わらず、自分のペースで学ぶことができるようになりました。
その一方で、グローバルで提供される大規模公開オンライン講座(MOOC)の修了率は5.5%であるというデータ(※2)もあるように、オンラインだけで学びを継続することの難しさも顕在化しているようです。
・あえてリアルで開催される講座に参加する
・コミュニティがあるオンライン講座に参加する
・有料講座に申し込むことで自分にプレッシャーをかける
といった、自分の性格と継続のしやすさを考えて、ライフスタイルにあった学び方を選択するとよいでしょう。
2. 自分に合ったリスキリング講座を探す方法は?
最後に、個人が主体となってリスキリング講座を探す時に参考になるサービスをいくつかご紹介します。
ぜひ、ご自身にあったリスキリング講座を見つけて、取り組んでみてください。
2-1. マナビDX
経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構が提供するすべての社会人にとって必須スキルであるデジタルスキルに関するポータルサイト。
これまでデジタルスキルを学ぶ機会が無かった人にも、新たな学習を始めるきっかけが得られて、誰でも、デジタルスキルを学ぶことのできる学習コンテンツを紹介しています。
マナビDX 公式サイト:https://manabi-dx.ipa.go.jp/
2-2. リスキリングコンソーシアム
国や地方自治体、民間企業などが一体となって、日本全国あらゆる人のスキルをアップデートする「リスキリング」に取り組む新たな試みです。
様々な企業によるトレーニングプログラムの提供や、就職支援、副業・フリーランス・アルバイトなどの幅広いジョブマッチングの機会を提供などを提供しています。
リスキリングコンソーシアム 公式サイト:https://japan-reskilling-consortium.jp/
2-2. キャリアシフトプラットフォーム
株式会社Warisが提供する「学びとジョブとの出会いを最大化し、個人の自律的なキャリア形成を支援するプラットフォーム」です。
「デジタル」や「スタートアップ」領域を中心に、高品質な教育プログラムを持つパートナー企業と連携し、スキル獲得&就業の機会を提供しています。
キャリアシフトプラットフォーム 公式サイト:https://careershift.waris.jp/
3. 価値観や情報をアップデートし続けよう
変化のスピードが激しい今の時代では、既存の知識を定年まで活用し続けるのは難しくなってきつつあります。
価値観や情報は常に変わると理解した上で、時代に合った人材になるために成長していかなくてはなりません。
今回の記事が、リスキリングを学び始めるキッカケになりましたら幸いです。
【合わせて読みたい】
リスキリングの意味とは? リカレント教育との違いと事例について
リスキリングに年齢は関係ある?注目分野は?
【出典】
※1:『自分のスキルをアップデートし続ける リスキリング』(後藤 宗明著/能率協会マネジメントセンター)
※2:HarvardX and MITx: Four Years of Open Online Courses — Fall 2012-Summer 2016