フルキャリという選択~仕事も家庭も充実させる新時代の働き方とは~

「バリキャリ(キャリア重視)」「ゆるキャリ(生活重視)」——。

かつて女性の働き方は二択のように語られがちでした。

しかし今、「キャリアもライフも、どちらも可能な限り充実させたい」と考える「フルキャリ」志向の女性が主流になっています。

実際、Warisが30代・40代の働く女性に調査したところ、「ワークライフバランスの実現」と同じかそれ以上に「成長機会」や「評価・昇進」を求める声が多いことがわかっています。

本記事では、この新しい働き方「フルキャリ」の特徴と、実現のために直面しがちな課題の乗り越え方について解説します。


▼ 目次
1. フルキャリの特徴
2. フルキャリの現状
3. フルキャリを実現する環境とは?
4. フルキャリの課題と解決策

1. フルキャリの特徴

フルキャリという選択~仕事も家庭も充実させる新時代の働き方とは~

フルキャリは、働く女性の新しい姿を表す言葉です。

これまで、仕事一筋の「バリキャリ」か、仕事よりも私生活を重視する「ゆるキャリ」かという二つの選択肢しかないように思われていました。しかし、フルキャリはその中間を行く第3の道を示しています。

フルキャリの女性たちには、いくつかの特徴があります。

まず、仕事と私生活のどちらも大切にしたいと考えています。結婚や出産、子育てなど、人生の大きな出来事を経験しながらも、仕事での成長をあきらめません。家庭生活を大切にしつつ、仕事でも成果を出し、自分を高めていくことを目指しています。

「仕事か家庭か」ではなく「仕事も家庭も」という考え方が、フルキャリの核心と言えるでしょう。

この考え方は、2016年ごろに野村総合研究所の武田佳奈氏が提唱しました。それまでの「仕事か家庭か」という二者択一的な考え方では説明できない、新しい価値観を持つ働く女性たちの存在に光を当てたのです。

2. フルキャリの現状

最近の調査によると、フルキャリの考え方は急速に広まっています。働く女性の約半数が自分をフルキャリだと考えているそうです。

特に30代と40代の女性に多く見られる傾向があります。これは、フルキャリが働く女性の新しい主流になりつつあることを示しています。

フルキャリが増えている背景には、いくつかの理由があります。

まず、女性の学歴が高くなり、社会で活躍できる場が増えてきました。それに加えて、政府が進めている働き方改革も、フルキャリを選ぶ人を増やす力になっています。さらに、技術の進歩で在宅勤務やフレックスタイムなど、自分に合わせて働き方を選べるようになったことも大きいでしょう。

これらの変化が重なって、フルキャリという新しい働き方が広がっているのです。

3. フルキャリを実現する環境とは?

フルキャリのマネジメント

フルキャリの社員が活躍する組織では、マネジメントのあり方にも変化が求められています。今までは「仕事と生活のバランス」を重視した支援が中心でしたが、これからは「両立(バランス)と、仕事を通じた成長(グロース)」の両方を支援する必要があります。

しかし、現実には「子育て中だから無理させないでおこう」という配慮が、本人の意に反して「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」 となり、かえって成長機会を奪うケースも少なくありません。

もし将来的にリーダーやマネジメントに興味があるなら、「私はこういうチャレンジをしたいです」といったように、先輩や上司に積極的に伝えていきましょう。意欲を言葉にして発信することが、キャリアもライフも充実させる環境を自ら作る第一歩となります。

4. フルキャリの課題と解決策

フルキャリの働き方には、課題もあります。仕事と生活の両立を目指すあまり、時間も体力も気持ちも限界まで使ってしまう「フル状態」になりがちです。こうした課題をどう乗り越えればよいでしょうか。

① 理想のライフプランを明確にする
まず、自分にとっての「理想の人生」を具体的にイメージすることが重要です。仕事での成長も、家族との時間も、自分にとっての優先順位を明確にすることで、日々の選択や行動の判断軸ができます。

② 「アンコンシャス・バイアス」に気づき、発信する
フルキャリの女性が直面しがちなのが、「子育て中はセーブしたいはずだ」といった周囲の「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」です。こうした思い込みによって活躍の機会が奪われないよう、育児中でも「仕事で成長したい」「このプロジェクトに挑戦したい」という意欲を、上司や周囲にしっかり言葉にしてアピールすることが大切です。

③ 環境を「選ぶ」視点を持つ
個人の頑張りだけでは限界もあります。もし今の職場が「理想に遠い」と感じるなら、無理に勤め続ける必要はありません。リモートワークやフレックスなど柔軟な働き方があり 、多様な人材が活躍している組織 を「自分から積極的に探しにいく」視点も、フルキャリ実現には不可欠です。


「フルキャリ」は働く女性の主流になりつつありますが、その実現には環境選びが不可欠です。 もし今の職場で「キャリアもライフも」の実現が難しいと感じているなら、Waris(ワリス)に相談してみませんか?

株式会社Warisは、創業以来10年以上にわたり「フルキャリ」志向の女性たちを支援してきました。私たちは、育児や介護と両立しながらも「成長機会」や「評価・昇進」を求める、意欲ある女性のための転職エージェントサービス「Waris転職」を運営しています。

柔軟な働き方ができる環境や、女性リーダーとして活躍できるポジションなど、あなたの「理想のライフプラン」に寄り添ったキャリアをご提案します。

キャリアもライフも諦めない。そんなあなたの「フルキャリ」の実現を、ぜひWarisにお手伝いさせてください。

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