【Warisエグゼクティブご登録者インタビュー】 女性役員就任への道~40歳目前での再就職で最速昇進をかなえた「運」と「縁」~


【Warisエグゼクティブご登録者インタビュー】女性役員就任への道
~40歳目前での再就職で最速昇進をかなえた「運」と「縁」~


Warisエグゼクティブにご登録いただいている素敵な役員ご経験者に、役員に就任されるまでのキャリアパスや、現在役員としてお仕事をされる中で感じていらっしゃることをお聞きするインタビューシリーズ。第一弾は、株式会社帝国電機製作所および株式会社トーホーの2社にて、社外取締役を務められる渡真利千恵様へのインタビューです。


※株式会社帝国電機製作所にて

Q. キャリアのスタートに関して教えてください。

新卒では、雑貨が好きだったこともあり、東急ハンズに就職し、当時関西初出店だった江坂店に勤務しました。憧れのハンズで毎日モノに囲まれて仕事するのはとても楽しかったです。
当時はバブルだったこともあり、他にも色々経験してみたい気持ちもあり、仕事はいくらでもあるだろうと若気の至りで退職した直後にバブルが崩壊しました。

Q. バブル崩壊からはどのようなキャリアの歩みだったのですか?

その後、翻訳者になるべく勉強をしたのですが、やはり商売や小売りの仕事に戻りたい!という気持ちが高まり、再就職を決意しました。その時点で40歳目前だったこともあり、再就職活動ではなかなか書類選考が通らないなど日本社会の厳しさを知ることとなります。そんななか、株式会社千趣会に再就職が決まり、人生最大の応援者(上司)に出会いました。

Q. 人生最大の応援者!その方からどのような影響を受けられたのですか?

かなり遅い中途入社だったため、社内で顔が売れておらず、そもそも管理職にも関心がなかったんですよね。そんな自分に、自分がそれまで気づかなかった可能性を教えてもらい様々な場面で背中を押してもらいました。かたっぱしから社内プロジェクトに入れてもらって人脈と経験を広げ、入社3年で課長に引き上げてもらったことで、管理職として人を育てる面白さや大きな事業をチームで推進する楽しさに気づくことができました。その後は次長、部長、執行役員と昇進。次長からはずっと「女性初」の道を歩んできました。

40歳を迎える目前に入社したとは思えない順調な昇進で、世の中の女性に勇気を与えるキャリアパスですね!

その後、子会社への出向を経て退職、社外取締役のキャリアをスタートするに至ります。そもそもは社外取締役を探していたわけではなく、家族を介護する必要性が出てきて非常勤の仕事を探し始めたタイミングで、女性役員市場に突風とも言える追い風が吹き、幸運にもこれまでの経験をご評価いただいて社外取締役という仕事を獲得することができました。人生最大のモテ期でした(笑)。


※株式会社帝国電機製作所にて

Q. 株式会社千趣会では、順調に昇進を重ねていらっしゃいましたが、それらの昇進を引き寄せたのはなぜだと思いますか?

元々は管理職になりたいと思っていたわけではなく、社内でやりたいことをやっていたら役職がついてきたという感じでした。
現場目線で女性活躍推進委員会を立ち上げて先頭を切っていたというのも評価されたのかもしれません。女性向けの商品を多く開発している企業なのに、女性が活躍している企業としてアピールできていないことがとてももったいないと感じていました。自分が働く企業を、自他共に誇れる企業にしたいと心から思って精力的に活動していましたね。そして、後輩たちが思いを受け継いでさらに高みを目指してくれることを期待していました。

Q. 現在は2社で社外取締役を務める渡真利様ですが、お仕事内容についての魅力・やりがい・女性役員として感じていらっしゃることをぜひ教えてください。

社外取締役のお話をいただき始めたころは、自分が経験し精通している業態である小売り、あるいは商品開発系の企業をターゲットにしていました。でもそうすると、現場を知っているぶん自分のスタンスが「執行」側にまわってしまうのではないかと気づき、方向転換をしてあえて異業種を選んで探すようにしました。
現在お世話になっている株式会社帝国電機製作所はモーターポンプのメーカー、株式会社トーホーは食品卸の会社です。
①株式会社帝国電機製作所
https://www.teikokudenki.co.jp/
②株式会社トーホー
https://www.to-ho.co.jp/

なるほど、社外取締役であるからには現場の視点というよりは会社を俯瞰する視点が必要だと考えられたのですね。

女性と男性という枠組みに囚われず自身の考える多様性を実現することが大切だと思っています。あえて「空気を読まない」のも仕事です。アンコンシャスバイアスが見受けられる場面などではスルーせずにきちんと疑問を投げかけるようにしています。

やりがいとしては、企業の意思決定に参画できることに加えて、女性活躍推進活動にコミットして、次世代の育成や環境整備に携われることに喜びを感じています。社内で活躍する女性管理職を増やし、役員を輩出していく手助けをしていきたいです。

あともうひとつのやりがいは、社外取締役1年生としてまた新しい知識や経験が増えていき毎日成長実感を感じられることです。しっかりと自己研磨を続けることができており、自分にもさらに伸びしろがあるんだ、もっと成長できる!と感じるのもとても楽しいですね。

Q. 太陽のように明るい渡真利様の仕事のモットーは何ですか?

限りある人生で、時間を割いて仕事をするからには、楽しく仕事に取り組む!をモットーとしています。
どんな仕事でも、向き合い方や取り組み方を工夫することで楽しむ、面白くする、深めるということをいつも意識しています。

Q. 現在のライフスタイル、ワークスタイルについて教えてください。

今の生活は、仕事・介護・趣味(遊び)のバランスがとても良くて大変気に入っています。
常勤時代は、リモートワーク不可で毎日9時~17時プラスアルファの通勤スタイルだったので、やりたくても時間がないという言い訳をして出来なかったことがたくさんありました。
今は、大好きな観劇や美術館めぐり、グルメが存分にできますし、猫と遊ぶ時間も増えました。会いたいなと思いつつ忙しくて会えていなかった人に久しぶりにコンタクトを取って会ったりできるのも幸せだなと思います。

Q. 最後に役員を目指す女性たちにエールの言葉をお願いします。

私が役員になった経緯として、運に恵まれたというのは間違いないと思います。「運」は、自分で変えられるものではないですし身を任せるしかないですが、「縁」を引き寄せることはできると思うんですね。ひとつひとつの縁を大切にすること、そして欲しいと思った縁は自分でどん欲につかみに行ってほしいと思います。

そして、社外取締役になりたい、という気持ちがあるならば、なりたい理由をブレイクダウンすることが大切だと思います。女性だから多様、というだけでは通用しません。社会やその企業に対して、どういった貢献をしたいのか、どのように貢献できるのかを考えて、自分にしかできないこと、自分だけの思いを胸に、強い気持ちでチャレンジしてほしいです。


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