「AIは使っている。でも活かしきれていない」から一歩先へ。“人事ならでは”のAI活用を学んだ8週間 ―プロ人事のためのAIエージェント実践講座(第1期)レポート
「Claudeは気になっていたものの、なかなか触る時間を持てずにいました。受講をきっかけに、じっくり手を動かして学ぶことができました」
「個人情報を多く扱う人事として、どこまでAIに任せてよいのか手探りでした。何に気をつけるべきかを整理でき、これからのAI活用のヒントをたくさんもらえました」
2026年8月〜9月、フリーランス人事として活動する方を対象とした「プロ人事のためのAIエージェント実践講座」(第1期)を、AI活用コンサルティング・研修事業などを手がける株式会社KAGEMUSHAと共同で開催しました。

冒頭の言葉は、講座を終えた受講生の皆さんから寄せられた感想の一部です。
生成AIは日常的に使っているけれど、仕事で活かしきれている実感はない――。そんな人事のプロたちが、AIを味方に自分の仕事をもう一段引き上げることを目指した8週間の様子をお届けします。
■「AIを使える」から「AIに任せられる」へ ~人事に特化したAIエージェント講座~
フリーランス市場では、非IT職種でもAI活用が急速に広がっています。Warisのデータでは、人事職の案件に占めるAI関連案件の割合は、2024年度の7.6%から2025年度には21.1%へと約2.8倍に増えました。
一方で人事の現場からは、「個人情報や機密情報が多く、どこまでAIを活用してよいのか判断が難しい」「AIを使ってはいるものの、壁打ちや調べものにとどまり、業務の効率化につながっている実感が薄い」といった声も聞かれます。
そこで本講座では、スキルやプロジェクト機能に強みを持つ「Claude」を使い、求人票・スカウト文の作成や社内規程の確認といった定型業務を任せられる“人事AIエージェント”を、自分の手で構築することを目指しました。
目指したのは、単なる時短ではありません。定型業務をAIに任せることで、意思決定や従業員一人ひとりとのデリケートな対話など、人事として本来向き合うべき仕事に、しっかり時間を使える状態をつくることです。
<講座の流れ(8週間・オンライン)>
- Eラーニング:ClaudeとChatGPT/Geminiの違い、Chat・Code・Coworkの使い分け、業務への活用、セキュリティまでを自分のペースで学習
- インタラクティブ研修(全2回):講師と双方向でやりとりしながら、人事AIエージェントの実装と、Claude Codeによる業務自動化を実践
- 受講生Slack:開講前から質問や情報共有ができる場を用意
第1期に集まったのは、5名の人事プロフェッショナル。同じ人事でも、採用、労務、人事全般、採用コンサルティングなど、専門領域の異なる方々がそろいました。

↑ゴールは「クライアントワークで活用できるレベル」
■基礎はEラーニングで、実践はインタラクティブ研修で
Eラーニングでは、生成AIの基礎からClaudeならではの機能までを、必須コースと任意コースに分けて用意しました。1単元20分前後と細かく区切られているため、忙しい中でも、自分のAI理解度に合ったところから学び始められます。
Eラーニングで基礎を固めたうえで臨んだのが、講師と双方向でやりとりするインタラクティブ研修です。講師を務めたのは、AIに精通した現役の人事コンサルタント。採用・労務・研修・評価など人事の業務ごとに、ご自身の活用事例はもちろん、うまくいかなかった失敗事例まで惜しみなく共有してくださいました。現場に根ざした実践的なお話は、受講生からも高い評価を得ました。
研修では、求人票・スカウト文の作成、面接評価やガイドの作成、労務・社内規程への対応など、人事の具体的な業務を題材に、Claudeで何ができるのかを確認。さらに、業務の手順や判断基準をCLAUDE.mdやSkillsとして定義し、繰り返し発生する業務をClaude Codeに任せる「仕組みづくり」まで踏み込みました。
専門の異なるプロが集まったからこそ、質疑も実務ならではのものばかり。「この情報はAIに渡してよいのか」「チームでAIを使うときのルールやコストはどう考えるか」といった問いが次々と飛び交い、受講生それぞれが「自分の現場ならどうするか」を考える時間になりました。

↑「Skills」などの専門用語も、基礎からしっかり学習

↑実際の操作画面を見ながら、自分の手でも実践
■受講生のリアルな声
講座終了後のアンケートでは、総合満足度が5段階評価で平均4.75となりました。
初開催ということもあり、運営面で至らない点もありましたが、受講生の皆さんからは、アンケートや個別のヒアリングを通じて多くのうれしい感想をいただきました。その一部をご紹介します。(※掲載に伴い一部編集しています)
「AIは使いこなせないと仕事で遅れを取る時代だと感じていました。Claudeをもっと使えるようになりたい、それも人事の視点で学びたいという思いで、迷わず申し込みました」
「Eラーニングは生成AIの基礎からエージェント機能まで段階的に用意されていて、自分のレベルに合ったところから始められました。教材の作業サンプルも、まさに日常業務で触れている内容そのものでした」
「実際の業務にAIを取り入れるときの留意点や“あるある”、人事のプロ同士のリアルな質問と講師の回答を聞けたことが、一番の収穫でした」
「これまではAIに指示をふわっと投げて、納得のいくものができるまで何度も壁打ちを繰り返していました。プロンプトの渡し方を基礎から学び直したことで、そこを一気にショートカットできるように。ルーティンのタスクも、CLAUDE.mdやSkillsを活用すれば時短・効率化できると実感しています」
「人事が抱える課題を俯瞰するところから始まるので、自分の担当業務以外も含めて、人事全体を見渡すことができました。いま人事が受けたい講座だと思います」
「講師の試行錯誤の過程から、AIとの向き合い方そのものを見せてもらいました。実際の仕事では自分での試行錯誤が欠かせませんが、漠然とした不安の中で進めるのと、ある程度の自信をもって進めるのとでは違う。受講を通じて、後者でやっていけそうな感覚を得られました」
「経験豊富な受講生の皆さんと、心地よい雰囲気の中で一緒に研鑽できたことに感謝しています」
■人事に特化した講座だからこそ生まれた対話
お仕事と並行してのEラーニングと研修は、決して楽なスケジュールではなかったと思います。
それでも皆さん、「人事に特化した講座」だからこそ、活用事例について積極的に質問し、人事ならではの業務上の悩みについても率直にディスカッションしてくださいました。
特に、フリーランスとして個人で活動されている方にとっては、同じ立場の人事プロと悩みを共有し、学び合える貴重な時間になったようです。運営事務局としても、受講生の皆さんの熱量に何度も背中を押された8週間でした。
ご参加いただいた受講生の皆さん、講師の方、共同企画のKAGEMUSHAの皆さん、本当にありがとうございました!
■学びを、次の仕事へ
Warisは、学んで終わりではなく、学んだスキルを実務で活かし、次のキャリアにつなげるところまでを大切にしています。
本講座の受講生には、共催先のKAGEMUSHAが受託する業務委託案件を優先的にご紹介することができます。今後も、受講生お一人おひとりのご希望に沿ってご紹介を進めていく予定です。
■第2期を開催します
第1期の受講生の皆さんからいただいた声を踏まえ、内容をさらにブラッシュアップして、第2期を開催します。
次期も、人事のプロ同士で学び合える場を用意してお待ちしています。
▼第2期の事前説明会について
詳細は準備が整い次第、こちらでご案内します。