ワークライフバランスが取れる仕事の特徴とは?女性におすすめの職種3選と企業の見極め方
「仕事も大切だけど、プライベートも諦めたくない」
「ライフイベントを迎えても、キャリアを途切れさせたくない」
そんなふうに考え、ワークライフバランスが取れる仕事を探していませんか?
かつては、長時間労働かキャリアダウンかの二択を迫られることもありましたが、ここ10年ほどで状況は大きく改善されつつあります。特にコロナ禍以降、リモートワークやフルフレックスといった「場所や時間にとらわれない働き方」が普及し、仕事と生活の調和がとりやすい選択肢は確実に増えています。
この記事では、単に「楽な仕事」ではなく、キャリアを活かしながら柔軟に働ける職種の特徴や、本当に働きやすい企業を見極めるポイントについて、女性のキャリア支援を行うWarisの視点から解説します。
ワークライフバランスが取れる仕事の共通点

そもそも「バランスが取れる」とはどういう状態でしょうか。一般的に、プライベートの時間を確保しやすい仕事には、いくつかの明確な共通点があります。
業務の繁閑が予測しやすく、スケジュール調整ができる
突発的なトラブル対応が少なく、「いつ忙しくなるか」がある程度予測できる仕事は、プライベートの予定も立てやすくなります。また、自分の裁量で業務のペースを調整できる環境であれば、定時で帰るために集中して業務をこなすといったコントロールが可能です。
「属人化」しておらず、チームでカバーし合える
「この仕事はあの人しか分からない」という属人化が進んでいる職場では、どうしてもその人に負荷が集中し、休みも取りづらくなります。逆に、マニュアルが整備されていたり、チーム制で業務を共有していたりする職場は、誰かが休んでも業務が回る仕組みができているため、有給休暇の取得率も高い傾向にあります。
成果を出しているからこそ、柔軟に働ける
大前提として、自由度が高い働き方は「やるべきことをしっかりやっている(成果を出している)」という信頼関係の上で成り立ちます。「楽をするため」ではなく、「プロとして成果を出すために、時間をコントロールする」という意識を持つ人が多いのも、ワークライフバランスが整っている職場の特徴です 。
ワークライフバランスが取れる仕事の特徴と職種例
残業が少ないだけでなく、働く場所や時間の融通が利きやすい仕事を選ぶことが、持続可能なキャリアの鍵となります。ここではWarisがおすすめする、柔軟性が高い職種や働き方を紹介します。
1. リモートワーク親和性の高い「バックオフィス・事務職」
人事、経理、広報などのバックオフィス業務は、オフィスにいなくても遂行できるタスクが多く、リモートワークとの相性が抜群です。通勤時間がなくなることで、家事や育児、介護などのプライベートな時間を確保しやすくなります。特に近年は、オンラインで完結する業務委託のアシスタント業務なども増えており、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
2. 裁量権を持ちやすい「上流工程・企画職」
「責任ある仕事は忙しい」と思われがちですが、実は企画立案や戦略設計などの「上流工程」こそ、自分でスケジュールをコントロールしやすいためおすすめです。言われたことをやるだけの受け身の仕事よりも、自分で段取りを決められるポジションのほうが、結果として突発的な残業を減らし、単価(収入)も高くなる傾向があります。
3. 専門性を活かせる「Webマーケティング・ライター」
Webマーケティングや、専門的なマニュアル等を作成するテクニカルライターなどは、市場ニーズが高く、成果物が明確なため時間の融通が利きやすい職種です。これらは「コアスキル(核となる力)」として磨いておくと、会社員だけでなく、副業やフリーランスとして独立するなど、ライフイベントに合わせて働き方を変える「キャリアドリフト」もしやすくなります。
自分らしく働ける企業を見極める2つの基準

職種名だけで判断せず、企業ごとのカルチャーや制度をしっかり確認することがミスマッチを防ぐコツです。特に注目したいのは以下の2点です。
1. 「柔軟な働き方の制度」が形骸化していないか
リモートワークやフレックス制度があるだけでなく、実際に活用されているかを確認しましょう。これらの制度が浸透している企業は、子育て中の方だけでなく、介護中の人や障がいがある人など、多様な人にとって働きやすい環境である可能性が高いです。面接で「部署内のリモート実施率はどのくらいですか?」と具体的に聞いてみるのも有効です。
2. 「多様な人材」が活躍している組織か
女性管理職の比率や、国籍、年齢など、多様な人材が活躍している組織を選びましょう。意思決定層に多様性がある組織は、画一的な働き方を強要されにくく、ワークライフバランスが実現しやすい傾向にあります。企業サイトや「女性活躍推進」のデータ開示情報をチェックしてみてください。
まとめ
ワークライフバランスが取れる仕事には、スケジュールの予測しやすさや、チームで業務をカバーし合う体制といった特徴があります。 今回ご紹介した事務職や企画職、Web系職種などが代表的ですが、大切なのは職種名だけでなく、その企業の実態をしっかり見極めることです。
転職はゴールではなく、理想の生活を手に入れるための手段です。 キャリアの8割は偶然によって決まるとも言われています(計画的偶発性理論)。ガチガチに計画を固めすぎず、「今の自分にとって譲れない時間は何か」を大切にしながら、人生の変化に合わせて働き方も柔軟に変えていく(キャリアドリフトする) 。 そんな軽やかな気持ちで、あなたらしく輝ける場所を探してみてください。