共同代表・米倉、ベトナムに引っ越します。家族と離れたくない経営者の私が駐妻になったなら

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仕事を終えて、こどもたちを迎えにいき、
バタバタと、いつものように夕飯の支度をしていたある日。

ふと携帯見たら、夫からLINEが。

 

「おれ、来月にベトナムに赴任することになった。忙しくなるよ。」

 

えーー!!!!

 

1年以内に海外に行くことになるかもしれない、、

とは聞いてはいたけれど本当に行くのかな?と、心のどこかで思っていたせいか、いざ、現実になることを知ると、急に何かがどーっと押し寄せてくるような感覚。

心臓が高鳴っていくのがわかりました。

 

全く落ち着かなくなって、夕飯づくりどころではなくなり、手がとまってしまった私。最初に、頭の中にうかんできたのは、会社と仕事仲間のこと。

しばし、ぼーっとしていると、
「色々ご迷惑をおかけします」と、夫からの追加メッセージ。

 

「ご迷惑」・・か。

 

なぜかその言葉が頭の中でぐるぐる回りつつも、我に返り(ごはん、ごはんと騒ぐ男子たちの声に我にかえざるを得ない 笑)、再びいつもの日常に引き戻されたのでした。

 

そんなことがあったのが、昨年の秋の初めでした。

 

◆◆

 

会社と仕事どうしよう・・と思いながらも、まるで、これまで『夫の海外赴任』について熟慮していたかのように自分で結論をだすまでに、そんなに時間はかかりませんでした。

 

家族は一緒にいたい。

そして、仕事は続けたい。

 

自分がどうしたいか、だけを、シンプルに考えると最高にわがままな結論がでてきました 笑。

 

私は会社の代表、私の想いに共感してくれて一緒に頑張ってくれる仲間もいる・・・

周囲への影響などを考えると、当然ながら思い浮かぶのが『夫が単身赴任する』、もしくは『私が単身日本に残る』という選択肢。

あるいは、『夫についていくために私が仕事を離れる』という道も。だけど、いずれの答えも、何かを捨てたりあきらめたりするわけで、どうしてもしっくりきません。そんな私がたどり着いたのは・・・

 

「ベトナムに、家族も仕事も一緒に行く」

 

その結論は、今まで経験したことのない壁を(私も家族も会社も)乗り越えないといけないのかもしれないな、というチャレンジ感がてんこもりでした。

そして、先がみえない感覚も、満載!

 

でも、何よりも、ワクワクしました。そして、そのチャレンジをしてみたいと思いました。

 

幸いにも、共にWarisをたちあげた創業メンバー二人も、私の「どっちもやりたい」という意思を尊重してくれました。正直、自分のわがままな結論を伝えた瞬間は、躊躇がなかったといったら嘘になります。

そんな私に、二人は「このチャレンジをWarisがやらなくて誰がやる!」と大きなエールをくれました。

 

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エールをくれたのは、創業メンバーだけではありませんでした。ありがたいことに、共に働くメンバーも、そしてお客様からも。

 

ものすごく、正直なところ、チャレンジにワクワクしながらも、自分の最高にわがままな結論が周囲に与える「ご迷惑」を考えたり、仲間との物理的な別れを考えると、自分の結論を完全消化するのには、少々時間がかかりました。

 

実は、もしかしたら、いまも「消化中」かもしれません 笑。

 

でも、時折、揺らぐ気持ちを支えてくれたのは、仲間からの深い理解と、Warisが掲げる「Live Your Life(自分らしく生きる)」という言葉でした。

 

◆◆

 

家族の海外駐在に帯同し、リモートワークしながら働き続ける、と決めてからは、この一般的ではない選択(※)をしたことで、社会が働く駐妻に対応していないために、なかなかスムーズにいかない場面にもいくつか出くわすこととなりました。(ビザ、医療保険、保育の確保、納税などなど)

※夫の海外転勤に帯同する妻は、仕事を持たないというのが、今も一般的。ご存知のように、家族に帯同したい場合はやむなく仕事を辞めるケースが多いです。

 

情報が豊富そうに見える公的な機関でも、今の状況を説明すると、「そういったケースはあまりないので、わかりません・・」と担当者もオロオロ。

正しい情報に行き着くまでにとても時間がかかったり、サービスがないために個人で大きな費用負担をしなければならなかったりすることもあり、
「なんでこんなに情報がないんだー!」
「なんでこんなに出費が多いんだー!」
と、その度に叫んでおりました 笑。

 

自分の選択肢がレアであることを突きつけられる度に感じたのは、その裏にある、シンプルに『仕事をしたい』、『家族と一緒にいたい』というふたつの願いを同時に成立させることができなくて、諦めなければならない人がどれだけ多いことか、ということ。

自分は、周囲の温かい理解と支援と、ラッキーな条件がいくつか重なって「たまたま」仕事と家庭の両立ができるという事実。

 

思えば、Waris創業の時も、「たまたま」自分がフレキシブルに働くチャンスに恵まれて、逆にそうでない周囲の苦労や不安とのギャップに驚き、Warisという会社をつくったのでした。

そして、少しずつ仲間や共感してくれる人の輪が拡がり、今では7000人を超えるパートナーのみなさんに登録いただきました。みなさん、フリーランスとして即戦力になる優秀な方ばかり!

 

そんな、「たまたま」な人だけではなく、意思を持って自分らしく生きたい、Live Your Lifeしたいと願う人を支援していくWarisでありたい、と今回の新しい選択をして、改めて思っています。

 

今後は、ベトナムという地や、そこでの新しい出会いをもとに、Warisとして新たな事業展開などのチャンスも模索していきたいと考えておりますので、今回の活動拠点の移動を、温かく見守っていただけたら嬉しく思います!

活動拠点移動に伴い、2月から少しの間お休みを頂きますが、その間の業務は仲間たちに引き継ぎますのでどうぞ、ご安心ください。綴ったように、変わらず仕事を続けてまいりますので、これまで通りお気軽にご連絡下さい。コチラからのお問い合わせも大歓迎です。

 

最後に、今回の選択を支えてくれたお客様、ご登録者の皆様、Warisの仲間、夫の会社の皆様に深い感謝を込めて。

 

共同代表 米倉史夏


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