【50歳で退職】女性が「自分らしいセカンドキャリア」へ踏み出すには?不安をチャンスに変える考え方
40代〜50代は、キャリアの折り返し地点。「今の会社で定年まで働き続けるイメージが湧かない」「早期退職制度を機に、もっと自分らしい働き方をしたい」と考える女性が増えています。
Waris代表の田中美和は、「キャリアの8割は偶発的なことによって決定する(計画された偶発性理論)」とし、「人生の変化を柔軟に捉え、その時々の変化を楽しんでほしい」と語っています。
人生100年時代において、50歳での退職はキャリアの「終わり」ではなく、次のステージへ進むための前向きな「キャリアシフト」の好機です。
この記事では、ミドル世代の女性たちがなぜ今、働き方を見直しているのか、その背景とこれからのキャリアを前向きに描くためのヒントをご紹介します。
50代からのキャリアチェンジに必要な「アンラーニング」
早期退職や転職、独立など、新しい環境へ飛び込む際に意識したいのが「アンラーニング(学習棄却)」です 。
これは、これまでの経験を捨てるということではありません。自身が持つ知識やスキル、価値観を振り返り、新しい学びを阻害する「過去の成功体験」や「古いやり方」を手放すことを指します 。
長く働いてきたミドル世代ほど、「これまではこうやってきた」という経験則が蓄積されています。しかし、変化の激しい現代や新しい環境においては、過去のやり方が通用しないこともあります 。
「新しい領域が面白そう」「便利なツールは使ってみよう」という素直な心で、新しい知識やスキルを吸収していく姿勢こそが、50代からのキャリアを輝かせる鍵となります 。
早期退職は非現実的?70歳まで働く時代到来している
2021年4月、高年齢者雇用安定法が改正され、企業は従業員の70歳までの就業確保を講じることが努力義務となりました。
具体的には、以下のいずれかの施策を講じるように努力する必要があります。
1. 70歳までの定年引上げ
2. 定年廃止
3. 70歳までの継続雇用制度導入
4. 70歳まで継続的に業務委託契約を締結する制度の導入
5. 70歳まで継続的に社会貢献事業等に従事できる制度の導入
※厚生労働省「高年齢者雇用安定法の改正~70歳までの就業機会確保~」より
そのため、40~50歳のミドル世代の方にとっては、働き続ける期間が長くなることで多様な選択肢が考えられるようになり、ご自身の早期退職を含め、今後のキャリアについて見直したいというご相談が増えています。
不確定な未来予測
コロナ禍でリモートワークの導入が進み、働き方改革が進むこととなりました。
さらに、IT・デジタルの活用の推進により、業務改善だけでなく、ビジネスモデルそのものの変革が進んでいます。
企業からWarisへのお問い合わせいただく案件も、コロナ禍を経て、ECサイト構築や、BtoBマーケテイング推進など、デジタルに関する内容が増加傾向にあります。
これまでの仕事のやり方や価値観が通用しなくなるかもしれない中、ミドル世代の方が、ご自身の経験・スキルの活かし方や早期退職について、真剣に考えるようになりました。
それと同時に、市場価値や今後の可能性について客観的な意見を聞きたいというご相談が増えているのです。
ロールモデルがいないなら「パーツモデル」を探し、「越境体験」で強みを見つける
ミドル世代の女性にとって、社内に参考にできる同性の先輩が少ない「ロールモデル不在」は切実な悩みです。
しかし、無理に一人の完璧なお手本を探す必要はありません。Warisでは、様々な人の良い部分やスキルを少しずつ参考にする「パーツモデル」という考え方をおすすめしています。
「あの人の働き方は素敵だな」「この人の趣味との両立の仕方は真似したいな」と、複数のパーツを組み合わせることで、あなただけのキャリアを描くことができます。
また、長年同じ会社にいると「自分には社外で通用するスキルがない」と不安になりがちです。 そんな時こそ、今の会社(ホーム)から一歩出て、副業やプロボノ、ボランティアなどの「アウェイ(越境体験)」に挑戦してみてください。
環境を変えることで、「当たり前だと思っていたことが、実は自分の強みだった」と気づくきっかけになり、50歳からのセカンドキャリアを支える自信につながります。
「ライフラインチャート」で人生の棚卸しをしてみよう
「自分の強みがわからない」と悩む方におすすめなのが、紙とペンだけでできる「ライフラインチャート」です 。
横軸に年齢、縦軸にその時の「充実度」を取り、人生の出来事(仕事・プライベート問わず)を振り返って折れ線グラフを描いてみてください 。
充実度が高かった時期には、あなたの「好き」や「得意」が隠れています。「チームで何かを成し遂げた時」「新しい知識を得た時」など、自分が何に喜びを感じるかを可視化することで、次のキャリアの方向性が見えてきます 。
また、誰に言われたわけでもなく「長く続けていること」も立派な強みです 。これまでの人生を俯瞰することで、自分では当たり前すぎて気づかなかった価値を発見できるはずです。
迷ったらプロの力を借りよう
「早期退職後のプランが固まらない」「自分の市場価値を知りたい」と一人で悩む時間は、不安を増幅させてしまいます。そんな時は、キャリアのプロを頼るのも一つの手です。
Warisでは、女性のキャリアに特化したサービスを提供しています。 離職中の方、フリーランスを目指す方、会社員として再就職を考える方など、それぞれの立場に合わせて経験豊富なカウンセラーが伴走します。
50代は、これまでの経験という豊かな資産を持っています。客観的なアドバイスを受けることで、その資産をどう未来へ投資するか、具体的な道筋が見えてくるはずです。ぜひお気軽にご相談ください。
