広報の業務委託にフリーランスが最適な3つのメリット
広報は、PRとも呼ばれ、企業を取り巻く様々なステークスホルダーと、良好な関係を構築していく仕事といえます。
近年、企業にとって重要性がますます高くなっている広報業務ですが、人手不足の昨今、広報業務を外部に委託する企業も多いのではないでしょうか?
広報分野でも、広報代理店や様々な業務委託サービスがありますが、いま注目が高まっている「フリーランス」に広報の仕事を委託する企業が増えています。
そこで今回は、広報業務をフリーランスに委託する3つのメリットと、実際の活用事例をお伝えします!
3. 広報業務をフリーランスに業務委託する3つのメリット
3-1. 広報の戦略から実務まで!経験豊富な人材
3-2. タスク型ではなくミッション型やプロジェクト型でも委託できる
3-3. 年収1,000万クラスの人材を月20~30万円で活用可能
4. 広報×フリーランスの業務委託事例
4-1. 事業急拡大中のベンチャー企業の事業広報
4-2. ネット広告の進化をリードするグローバル企業の広報担当
1. 広報の業務委託ってどんなことが可能?
広報の仕事は、会社の規模や業種によって様々ですが、大きく分けて主に下記の3つに分けられます。
① プレスリリース作成や配信、クリッピング業務などの「タスク型」の業務
➁ メディアとのリレーション構築、取材やイベント対応、危機管理などの「ミッション型」の業務
③ ランド再構築やインナーブランディング強化などの「プロジェクト型」の業務
大企業では広報部門が置かれていることが多く、複数の人が業務に携わるため、担当者毎に「タスク型」の業務を割り振りつつ、リーダーやマネージャーを中心に複数メンバーで「ミッション型」、「プロジェクト型」の広報・PR業務を担うことが多いようです。
いっぽうで、中小やベンチャー企業では、ひとりの広報担当者が「タスク型」、「ミッション型」、「プロジェクト型」の業務全てを行うといったことも珍しくありません。ときには、総務や人事も兼務しているケースも多く、幅広い知識と柔軟な対応が求められることもあります。
これらの業務の一部、もしくは全部を外部にお任せしたい時に活用されるのが、広報代理店やクラウドソーシングをはじめとした広報の業務委託サービス。
正社員での人員補充ができない場合や、専門的な知識をもった人が社内にいない場合などに幅広く活用されています。
2. 広報のフリーランスとは?
フリーランスと聞くと、エンジニアやプログラマーなどのIT系職種か、ライター・デザイナーなどのクリエイティブ系職種のイメージを持つ方が多いですよね。
ですが、政府や企業主導の副業・パラレルキャリア促進の動きの中で、これら以外の職種領域でもフリーランスとして活躍する人々は増えています。
特に、広報や事業企画・マーケティング、人事、経理等の領域で活躍するフリーランスは事業成長の観点から、企業にとっては力強い存在となっています。
出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
上記の分類でも、「クリエイティブフリーランス」や「職人フリーランス」と並んで、「ビジネスフリーランス」として、フリーランス市場の中でも益々、存在感が高まっています。
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3. 広報業務をフリーランスに業務委託する3つのメリット
では、一般的な広報代理店やクラウドソーシングではなく、フリーランスに広報・PR業務を委託する具体的なメリットを見ていきましょう。
3-1. 広報の戦略から実務まで!経験豊富な人材
フリーランスは大手企業で10年前後の広報業務の経験があり、広報の専門スキルをもった30~40代の現役ミドル世代の人材が多く活躍しています。
Warisプロフェッショナルのようなマッチングサービスでは、事前に面談を行い、独自の評価シート等により、登録している方の広報分野での経験や専門性を正確に把握しています。そのため、自走性と確動性を兼ね備えたフリーランスと出会うことができます。
フリーランスとして活躍されている人材は「非定型業務」の経験を豊富に有しているため、細かい指図や管理をせずとも、高度な非定型業務をおまかせしたい場合に向いています。
また、一般的な顧問サービスとも違い、広報戦略や方向性に関してのアドバイスを行うだけでなく、広報・PRの実務までお願いすることができるのも大きな特徴です。
3-2. タスク型ではなくミッション型やプロジェクト型でもOK
「広報業務の一部をアウトソースしたいけど、細切れで頼む方が面倒くさい!」
「各部とのプレスリリース内容の調整も含めて事業広報をまるっとやってほしい」
「そもそも広報業務に関するフローが整ってない!それを作っている暇もない!」
こんなことを考えたことがある方は、多いのではないでしょうか?
広報業務の一部(プレスリリース作成・配信等)の「タスク型」業務を委託できるサービスも、クラウドソーシングをはじめとして複数ありますが、それらを使いこなすためにはそれなりの時間と労力が必要です。
その一方、フリーランスは多くの業務経験と知識を持っているため、業務を細かなタスクまで切り分ずとも「ミッション型」や「プロジェクト型」で幅広く業務を委託することができます。
例えば、ベンチャー企業で広報部門がない状態から、その会社の状況にあわせた広報の業務フローをイチから構築する、などが「プロジェクト型」のわかりやすい事例かもしれません。
また、単なるアドバイスだけでなく、自身が持つメディアとのリレーションを活かしつつ、実際の広報・PR実務もこなせるミドル人材が多いのが特徴。
「ミッション型」業務をメインにお願いしつつ、一部の「タスク型」業務もあわせて委託することで、より効率的な広報・PR業務のアウトソースを行うことも可能です。
3-3. 年収1,000万クラスの人材を月20~30万円で活用可能
ビジネス系フリーランスとの契約は、業務委託契約が一般的です。そのため、社会保険等の費用負担がなく、必要な時に必要なだけ業務を委託することが可能です。
本来固定費であるはずの人件費を、変動費にすることができることが大きな特徴ですね。企業によっては人事部の予算(人件費)ではなく、プロジェクトや事業部門の予算(外注費)で決裁をとるケースもあります。
フリーランス人材は正社員時代に600万円~1,500万円程度の年収を得ていた層が中心となりますが、業務や稼働時間を限定的にすることで、月額20~30万円程度(週2~3日/1日7時間稼働を想定)から広報業務を委託することもできます。
双方の合意に応じて、業務内容や契約期間を柔軟に調整することができるため、「週1回は出社して社内の各部門との打ち合わせ、細かいすり合わせを中心に稼働し、残り2日はリモート勤務で細かい広報業務を行う」ような働き方の相談もできます。
「プロジェクト」が終了した段階で一旦契約を終了したり、そのまま正社員になってもらうことも可能です。
4. 広報×フリーランスの業務委託事例
ここで、フリーランス女性と企業のマッチングサービス「Warisプロフェッショナル」で、広報・PR領域で業務委託した事例をご紹介します。
4-1 事業急拡大中のベンチャー企業の事業広報
■企業
クラウドワーカーを活用した、幅広い事業展開を行うサービス企業
■フリーランス人材
30代 女性
外資系消費財企業にてブランドマーケティングを経験。プロジェクトリーダーとして、ビジネス機会の分析、製品コンセプト、パッケージの開発、コミュニケーション開発を一貫してリード。フリーランス転向後はアプリプロダクトのリニューアル戦略策定、新ブランドの立ち上げ、クラウドサービスの認知拡大を目的とした広報戦略立案等に従事されています。
■業務内容
事業広報に関する戦略の立案・実行全般
・プレスリリース・企画の提案、作成
・メディアアプローチの提案・実行
・メディア関係者とのリレーションシップ
■マッチングの概要
・業務委託契約
・週2~3日(リモート+出社)
・契約期間:3ヶ月~
■マッチングのポイント
若くて勢いのあるベンチャーさんからのご依頼。
Warisが得意とする広報・PRのお仕事なので対象となる候補者はたくさんいましたが、今回は企業さんとのカルチャーフィットを重視し、コーディネーターと相談しながら、スピードを重視してご紹介を進めました。
結果として、自走性高く、かつ先方の課題意識に寄り添いながら業務を実行することのできる方とのご縁をおつなぎすることができました。
4-2. ネット広告の進化をリードするグローバル企業の広報担当(産育休代替)
■企業
全世界でインターネット広告関連のサービスを提供するグローバル企業
■ビジネス系フリーランス人材
30代 女性
日米の企業で幅広い業界(観光、ホテル、百貨店、ファッション、ショッピングセンター等)における広報およびデジタルマーケティング業務において、各クライアントに合わせた広報戦略の立案、実行、評価と改善を担当。企業の特性や理想の企業イメージを理解した上で、市場に向けてメッセージをローカライズし、リーチ層にあった媒体や露出のタイミングを選定するプロジェクトを推進。
■業務内容
東アジア地区の広報担当
・広報戦略立案・企画・PRエージェンシーのコントロール
・メディアリレーション構築
・PRエージェンシーと連携したプレスリリース
・グローバル会議等におけるプレスツアーやメディアアテンド
■マッチングの概要
・契約社員(現担当者様の産育休に伴い約1年の期間限定契約)
・週4~5日(原則出社、裁量労働制)
■マッチングのポイント
「①高い英語力とグローバル感覚」と「②グローバル広報としての豊富な実績」というだけでなく、現任者様(週5日フルタイム)の産育休代替として「③可能な限り週5日出社」も求められる企業様でした。
①・②・③全てを完璧に兼ね備える人材は希少であり、産育休補填という最重要目的を達成するには時間がかかりすぎるため、ご要望の優先順位の整理を企業様にご依頼。
結果、②についてはポテンシャルも加味していただくこととなり、広報としてさらなるステップアップを希望されていた人材のご採用につながりました。
5. まとめ
どのようなバックグラウンドをもった人材を、どのような広報業務で活用できるのか、具体的なイメージはわきましたでしょうか?
大企業の副業解禁やフリーランス人口の増加する中で、注目が高まっているフリーランス。
広報業務を外部に委託する際に、フリーランスを活用することで、広報の経験豊富な現役ミドル人材に、「タスク型」ではなく「ミッション型」や「プロジェクト型」で、20~30万円/月で業務をお願いすることが可能になります。
事例でもご紹介したように、女性社員の産育休に伴う代替人材確保のために、フリーランス人材に業務をお任せするケースもあります。
広報に課題を抱える企業は、活用を検討してみてはいかがでしょうか?
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