【Warisエグゼクティブご登録者インタビュー】 「人とのつながり」がキャリアと自分を創る ~会社員独立後、様々な業界を経験し、専門性を高め経営に生かす女性役員のこれまでとこれから~


【Warisエグゼクティブご登録者インタビュー】
「人とのつながり」がキャリアと自分を創る
~会社員独立後、様々な業界を経験し、
専門性を高め経営に生かす女性役員のこれまでとこれから~


Warisエグゼクティブにご登録いただいている素敵な役員ご経験者に、役員に就任されるまでのキャリアパスや、現在役員としてお仕事をされる中で感じていらっしゃることをお聞きするインタビューシリーズ。第二弾は、株式会社ノースサンドにて、社外取締役を務める楠本 美砂様へのインタビューです。

Q. どのようなキャリアのスタートでしたか?

大学では法律を学び、新卒でP&Gに入社しました。就職活動前は同社がマーケティングで有名であることも知らなかったのですが、部門別採用でマーケティング本部(当時は宣伝本部)の先輩社員に4~5名お会いしてお話を伺ったところ、皆さんとてもパワフルで魅力的でした。「マーケティングは、自分の大切な人に喜んでもらえるプレゼントを渡すことと似ている」と感じ、入社を決めました。
P&Gには8年ほど在籍し、女性向け商品のマーケティング部門に配属、新商品でトップシェアを獲得するなどの経験を積んで、ブランドマネジャーに就任しました。その後、グローバルブランドの日本参入事業などを経てマーケティングコンサルタントとして独立しました。

Q. 独立後のキャリアについて教えてください。

独立して20年以上になりますが、大手上場企業を中心に、ブランディング・戦略立案、企画開発業務、仕組みづくりなどコンサルティング業務を提供する一方で、ビジネススクールの外部講師をしています。
また、潜在ニーズやインサイトの抽出・検証を目的としたリサーチ業務では1500人以上にインタビューを行うなど、顧客理解のための定性調査をライフワークにしています。
現在は、再生医療ベンチャー企業の取締役CMOや株式会社ノースサンドの社外取締役として、企業経営にも携わっています。

Q. 独立をしたきっかけは何でしたか?

家庭の事情でP&Gを離れた後も同僚達とよく会っていて、「時間に余裕があるなら、頼みたいことがあるんだけど…」と自然に仕事のご相談をいただくようになりました。その後も、仕事をご一緒した方々から断続的にご依頼をいただくようになり、気づいたら(笑)個人事業主として働いていました。

Q. 人づてにお仕事を獲得・拡大されていったのですね。

そうですね。P&Gでは取引先や業務提携先を「業者さん」ではなく「パートナー」としてフラットに接する風土がありました。そうした外部パートナーや同僚を含めて皆仲が良く、ずっとお付き合いが続いていたので、独立後もご相談やご依頼をいただけたのだと思います。お世話になった方々からのご紹介やリピートでずっと仕事を続けることができて、本当にありがたいと思っています。

Q. 独立したいと強く希望されていたわけではないという楠本さん。会社員に戻るというお考えはなかったのですか?

ひとつの業界だけで仕事をするよりも、様々な業界に広く深く関わりたいタイプなんです。新たな分野で専門家や知見の深い方々と仕事をご一緒することで、自分自身も学び続けることができますし、スキルアップ、キャリアアップにも繋がっていったと思います。
多様な業界、多様な企業に関わってきたこれまでの経験が、今のマーケティングや経営の仕事にも活かされていると感じています。

Q. 長年グロービスの講師も務められていますが、他の仕事にどう活きていますか?

グロービスでマーケティング・経営戦略やクリティカル・シンキングの講師をすることで、知見が広がり深まったことは、他の仕事にもプラスになっていますね。
企業やブランドの経営では経営視点と顧客視点/現場視点を繋げることが重要だと思いますが、ビジネススクールで教える際にはどちらの視点も意識し、磨く必要があります。
また、多様な業界・企業から集まっている受講者の方々からはたくさん刺激とパワーをいただいています。「教えることは、学ぶこと」だと常々実感しています。

Q. コンサルタント、社外取締役、起業家、講師など複数の顔をお持ちの楠本さんですが、時間のマネジメントはどうされていますか?

基本的には大阪の自宅で仕事をすることが多いです。外仕事はクライアント先での会議、研修、出張などで、オンラインもフル活用しています。
子供が小さかった頃は、自宅ベースの仕事の比重を増やし、育児と仕事を両立する工夫をしていました。
仕事だけでなく、プライベートの時間も大事にしています。一年位前からジムに通い始めたのですが、走っていると仕事の良いアイデアが浮かんできたりするんですよね。
ワインや食べ歩きも大好きですし、映画館やライブ、美術館にも夫とよく行きます。 
仕事のことばかり考えていても思考が広がらないことも多いので、遊んで感性を磨くことも大切だと感じています。

Q. 個人事業主に留まらず、役員という道にご自身のキャリアを築こうと思ったきっかけはありますか?

CMOを務めるスタートアップ企業は、大学の同級生数人で起業する話が上がっていたところ声が掛かって参画しました。
社外取締役は、先輩や友人で社外取締役になる人が増えてきて、知り合いの経営者にも「役員層も多様化が進んでいるので目指してみたら?」と勧められ、関心を持つようになりました。それが、Warisエグゼクティブに登録した経緯です。
いろいろ思い返すと、あらためて「人とのつながり」が今の自分を創っていると感じます。

Q. 株式会社ノースサンドの社外取締役に就任して4カ月が経ちましたがいかがですか?

就任する前に、他の役員の皆様とじっくりお話をする機会があったのですが、共感できる点が多かったんですね。社内外の「人」を徹底的に大切にしている会社で、1000人規模の企業にも関わらずノースサンドが大好きな社員が多く、一体感が強いんです。最近は愛社精神が薄い人も増えていると聞くなかで、ここまで自分の会社を好きな人が多いのはすごいと思います。
ノースサンドのコアバリュー「Joby ~仕事を楽しめば楽しむほど もっと大きくて楽しい仕事ができる~」にも、心から共感しています。

Q. 役員としての今後のキャリアの展望を教えてください。

私も含めて、女性役員には「今後女性が活躍するためのロールモデルになり後進育成をしてほしい」という期待が向けられていると感じますが、理想的には、女性や男性であること(性別)を特別に意識・強調する必要がないフラットな企業が増えてくといいな、と心から思います。
しかし、D&I推進はボトムアップだけで出来ることには限界がありますので、D&Iが広まるフラットな環境を作っていくお手伝いをしたいです。役員としてできることを、組織や伝統に過度に遠慮しすぎず推進していきたいですね。

Q. 最後に、女性役員を目指す人たちにぜひ一言をお願いいたします

他者に動いてもらうことを期待するのではなく、自分からアクションを取ることが大切だと思っています。コミュニケーションひとつにしても、自分から相手に興味を持ち、理解し、共感していく。まずは自分が動いてみて、自分の個性を活かしながら相手を巻き込んでいくそのプロセスが、新たな「人とのつながり」や学び、チャンスを引き寄せてくれると感じています。
人生にもキャリアにも正解はないと思いますので、周囲を巻き込みながら、楽しみながら、自分らしさとキャリアを磨いていきましょう!(私もまだまだ修行中です&一緒にがんばりましょう!)


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【Warisエグゼクティブご利用企業様事例】
楠本美砂様が社外取締役を務める株式会社ノースサンド様のインタビュー記事をぜひお読みください。
「プロ人材活用事例:社外取締役、女性活躍のロールモデルとして、専門性の高い「Waris エグゼクティブ」の人材を登用」