リスキリングと女性の働きやすさ~これまでの雇用形態はキャリアに影響するのか?~

Warisの藤見です。

Warisでは、3月8日の国際女性デーにあわせ、「女性の働き方に関する調査」を公開しました。

Waris10周年記念「女性の働き方に関する調査」
https://waris.co.jp/20675.html

女性が働きやすい環境を整えることは、多様な才能を活かし、経済全体の活性化にも直結します。

そこで今回の記事では、リスキリングが女性のキャリアと働き方にどのように貢献しているのかを、調査データを元に探っていきます。

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▼目次
1.  女性の働きやすさは就業形態によって大きく違う
2. リスキリングからの労働移動
3. 非正規雇用やキャリアブランクから正規雇用へ
4. 「これまで」の雇用形態はキャリアに影響しない

1. 女性の働きやすさは就業形態によって大きく違う

過去10年を振り返って「働きやすくなった」と感じる女性は「72.4%」となりました。

就業形態別に見ていくと、経営者・役員、正社員、フリーランスの方が全体平均値以上となった一方で、派遣社員、契約社員、パートアルバイト、離職中の方は全体平均値を下回る結果となりました。

企業の働き方改革が進み正社員として働く人には時短、リモートなど働き方のフレキシビリティが広がり働きやすくなったと感じる人が増えた一方で、雇用形態の違いから同じ会社で働いていても派遣社員には適用されないケースも多く、恩恵を受けにくかったと思われます。

また、離職中女性(専業主婦)においてはパートナーの在宅勤務に伴い、家事労働・負担が増えたと感じる人も多かったのではないかと感じます。

2. リスキリングからの労働移動

日本における一部の層では、働きやすくなったと感じる女性が多い調査結果でしたが、世界においてはまだまだです。

イギリスの経済誌エコノミストが国際女性デーにあわせて発表した「女性の働きやすさランキング」では、「日本は29か国中、28位」、「2016年以降7年連続のワースト2位」となっています。

参考:「女性の働きやすさ」日本はワースト2位 最下位は韓国 英誌|NHK

世界が大きく変化する中で、日本は男女賃金格差、教育格差、議員や取締役における女性比率などの点で改善は見られず、女性の働き方に関する取り組みは「まだ道半ば」という状況。

日本が世界基準に近づくには女性たちの活躍が不可欠です。

それらの背景もあり、政府方針として打ち出したリスキリングからの労働移動に様々な施策が動き始めました。

今年度以降は、女性たちが働きやすさを手に入れるための追い風、チャンスがやってきたと個人的には感じています・・!

3. 非正規雇用やキャリアブランクから正規雇用へ

中途採用市場において、キャリアブランクからの復帰や未経験職種への挑戦には、これまで高い壁がありました。

しかしながら、これから日本全体で取り組もうとするリスキリングでは、キャリアの延長線上だけで考えるのではありません。

新しい職種スキルや市場価値の高いスキルを身につけ、未経験者採用に門戸がひらかれているポジションへキャリアシフトしていくことが可能になります。

氷河期世代は大学を卒業して第一希望の会社に入り、自分の思い描くキャリアを歩むことができた人はごくわずか。社会の影響を受け、大学卒業後も非正規で働き続ける道しかなかった人たちもいます。

私自身も氷河期の影響を受け、その後も介護・結婚・出産などから非正規として働く期間を経ていますが、子どもたちも成長し、自分の時間が確保できるようになってきた今、やっと自分らしく働く、自分のやりたい仕事をする、ということができるようになってきたと感じています。

年齢は重ねましたが、様々な経験や立場になったことをいかして仕事に還元していくことはとても多いと感じますし、むしろこれからだ!とも感じます。

社会の影響を受けながらも自分ができること、やりたいことを模索し、育児にも真剣に取り組んできた方こそ、今、このリスキリングの流れに乗るべきともいえるでしょう。

リスキリングは、女性達が働きやすさ(リモートワーク、年収アップ等)を感じられる正規雇用のポジションを手に入れることができるチャンス!と捉えて欲しいと思います。

4. 「これまで」の雇用形態はキャリアに影響しない

Warisが取り組むリスキリングプログラムは、キャリアブランクからの正規雇用、非正規から正規雇用を目指す方を中心に展開しています。

同じような環境で正規雇用を目指す女性同士のコミュニティも大切にしながら、一人一人の環境や悩みに寄りそった伴走でスキル習得のみならず、マインド面でもサポートしており、ここから既に多くの女性達が羽ばたき新しいキャリアで活躍しています。

そんな彼女達をみていて感じるのは、年齢やブランクなど「これまで」の雇用形態は、「これから」のキャリアには大きく影響しないということ。

活躍以前に、自分自身が年齢やブランク、雇用形態に囚われず、一歩踏み出す勇気を持ち挑戦することが必要で、そこからがスタートとなります。

勇気を出し、リスキリングを含め新しい学びに挑戦した一人一人の活躍が、社会の意識やシステムを変えていくことになるでしょう。

その積み重ねこそが、「日本の女性の働きやすさ」につながっていくと信じて、私も取り組んでいきたいと考えています。

▶ 市場ニーズの高いスキルを獲得できるリスキリング講座「キャリアシフトプラットフォーム」
https://careershift.waris.jp/

 

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