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  • 2018.08.03

日本人ももっと「わがまま」でいい オランダから学ぶ“Live Your Life”のために私たちができること

お久しぶりです、共同代表の河です!
昨年9月末より産育休をいただいておりましたが、7月より復帰いたしました。お待たせしました(笑)。

元々5月には復帰する予定だったのですが、夫のオランダ長期出張に帯同するため、予定より長めのお休みをいただきました。オランダへの訪問は2度目。前回滞在時に「オランダ」を学んだことで、彼らの社会を形成するものをWarisカルチャーに取り込んでいきたいと、より一層思うようになりました。
育休延期となり、お客様や社内メンバーに負担をかけてしまったこと、重々承知しております。申し訳ございません。こんなわがままをお許しいただき、本当にありがとうございます。ですが、おかげさまで心身ともにリフレッシュできましたし、弊社の組織づくりへ還元できそうな体験や、新規事業シーズにつながる出会いなど得ることが出来ました。
また、オランダのライフワークバランス研究の専門家である岡山大学副学長・中谷文美教授(※)の元にも、育休中に2度お伺いしました。その際お話した内容も交えながら、「オランダ」を通して私が感じたことをお伝えしようと思います。

※フィールドリサーチなどを通じてオランダのワークライフバランスを研究。著書に『オランダ流ワークライフバランス 「人生のラッシュアワー」を生き抜く人々の技法』(世界思想社)

オランダの国民性と仕事観、人生観、幸福観

弊社が掲げるコーポレートメッセージである “Live Your Life”を地で行くオランダ人。「自分の人生は自分のもの。だから自分で良くする」そのことを信じて疑わない、というのが「オランダ」に触れた私の率直な印象です。自分の幸せを追求することを邪魔されない代わりに、人の幸せも邪魔しない。オランダ人のパーソナリティーには、そんな“個人主義”が程よいバランスで流れているな、と感じました。

オランダ第三の都市ハーグのオーガニックマーケット

弊社は、フリーランスやパラレルキャリア、時短や週3日勤務などといった「新しい働き方」を推進していますが、興味があってもなかなか踏み出せない方も多いと思います(かくいう私自身も、「辞める辞める詐欺師」。毎年「今年は辞める」と言いながらズルズル7年強前職に在籍していました)。

でもオランダ人は不満を感じたらすぐ変える、こうしたいと思ったら即行動。
中谷教授から伺った話で面白かったのは、「仕事と家庭のバランス」についてのギャップについて。日本では理想の働き方についての国税調査の結果を見ると、男女ともに「家庭を優先したい」という回答率が男女ともに高いが、現実はなかなか理想通りには行かない。一方オランダでは、ほとんど理想と現実のギャップが無い。彼らは不満だと思ったら変えてしまうのです。
例えば日本人の場合、「もっとPTAに参加したいけど片道1時間半かかるから、どれだけ早く会社を出ても間に合わないんだよね」と、悩んで終わるのに対し、オランダ人の場合は「だから会社の近くに引っ越すか、家に近い会社に転職しようと思って動き始めているんだよね」といった具合。理想を現実に近づけるために何をすべきか具体的にイメージし行動に移します。

パラレルキャリアについても然り。オランダでは男女ともに残業時間が少なく、パートタイム制度もあることから副業のしやすい環境が整っています。 “趣味の延長”のような副業をしている人も少なくないそうです。中谷教授の知人にも図書館の司書を本職にしながら中国料理のコラムニストをされている方や、官僚をしながらどうしても歴史の論文を書きたい、とパートタイムに切り替え論文を完成しフルタイムに戻した方など、ユニークなパラレルキャリアを歩む方がいらっしゃるそうです。

オランダ人はコミュニケーションも非常にストレート。とあるオランダ企業の日本人経営者は、「オランダ人にとって、『こうしたらいいんじゃないか、ああしたらいいんじゃないか』は日常茶飯事。仕舞には『君はマネジメントスキルが低い』とまで言われて相当キツかったんだけど全然憎めないんだよね」と、笑いながら教えてくれました。この背景には、幼少期から「こうしたほうがいいと思ったら必ず相手に伝えること」と言われて育ち、主張することが社会的に美徳とされている文化があるようです。国の規模が小さいので変化を生みやすく、それを浸透させやすい分、国の政策や法律も改善点が挙がれば政策転換や法律改正もスピーディ。出会ったオランダ人や移住者も、「とても良いことなんだけど、変化についていくのが大変」と笑っていました。オランダ航空に勤めている友人は、オランダ人同僚を「最高に付き合いやすい」と言っていたので、オランダ人は同僚だったら最高、部下だったら面倒、ということでしょうか(笑)。

オランダ人パーソナリティーの2つの特徴

オランダ訪問、中谷教授との会話を通じてオランダ人のパーソナリティーには2つの特徴があることに気づきました。
【1】「私はどうしたいか」「私は何が好き/嫌いか」と、自分のことをとても分かっていること。
【2】「まずやってみる」「やってだめならまた変えればいい」という柔軟性。

この2つの特徴は、考える力・決める力・変化を恐れず行動する力に通じています
中谷教授曰く、オランダでは幼少期から“一人の自立した個人”として「あなたは何がしたいの?」と常に聞かれて育ちます。オランダでは、14歳で将来のキャリアを選択しなければならないこともあり「あなたは大学に行って勉強がしたいの?アカデミックに行きたいの?語学に集中したいの?カーペンターになりたいの?」と問われ続けます。本当は勉強したいと思っていても能力的に優先順位2番目の選択肢を選ぶこともあるので、望んだことがすべて手に入る国ではありません。でも、自分ができるかできないか、望むか望まないかの中から道が決まっていく。その繰り返しの中「大人」へと成長していくので、自分のやりたいことと、能力と、望んだことを実現出来ているかどうかを常に考え、言語化しているのでないか。これこそがオランダ人のパーソナリティーの特徴を形成しているのではないでしょうか。

中谷教授のいらっしゃる岡山大学キャンパスにて

私とWarisと世の中の“Live Your Life”のために

今問題になっている働き方改革法案ですが、今後施行されたとしても、勝手に幸せがやってくるわけではありません。働き方の前に、「で、あなたはどう生きていきたいの?」ということに尽きると思います。
そして、いざ具体的に「私ってどう生きたいのか」をイメージしたとしても、実行に移すまでのプロセスは果てしなく思えます。でも、「今」という袋に閉じ込められて息苦しいのであれば、針で小さな穴を開けるだけで空気が入って息が出来るようになるんだから、やっちゃおうよ、と思うわけです。もちろん後先考えずに、闇雲に穴を開けまくってしまいましょう、というわけではありません。袋が体に張り付いて余計がんじがらめになる穴の開け方はしちゃいけません(笑)。考えたことが無い人は、私ってどうやって生きたいんだっけ、と考えるだけでももしかしたらいいかもしれません。考えるだけなら失うものは何も無い。もっと言うと、少しくらい行動しても失うものなんて本当はそんなに無い。社会の幸せ・会社の幸せ・社員全員の幸せ・関係者の幸せは、一人の犠牲の上に成り立ってはいけない。

私自身「Warisの代表取締役」や「ビジネスパーソン」などの肩書に自分を縛り付けて苦しくなることがよくあります。え、それで?という声が聞こえてきそうですが(笑)。何なら、こういう発信も「どう思われるのか」と恐れ、炎上リスクに怯え、なかなか出来ない人間です。そんな時は自分とは一見無関係な “ワクワクする非日常” を体験するようにしています。私にとっての“ワクワクする非日常”は-「オランダ」や「旅行」!私の中にある思いが溢れてきて、ほんの少ししかない私の創造性が伸びるし、何よりも息がしやすくなる。さらに、その内なる思い実現させるようと行動すると、幸福度はおのずと高まる。私たちはもっと自分に「わがまま」でいい。そんなことを「オランダ」に触れ改めて胸に刻み込んだと同時に、皆様と共有したい、と思いながら帰国しました。

中谷教授もフィールドワーク時に滞在したライデンを流れる運河

ということで、(いつも言ってますが(笑))今年のWarisはもっと攻めます!
“Live Your Life”
自分の人生を自分らしく生きるHappyな個人が増え、そんな個人との仕事を通じてHappyになる企業も増えていく、そんな世界観を実現していきます。

皆様、引き続きよろしくお願いいたします。