多様性の芽を育てる~家族の中の多様性について【多様性発信プロジェクト #2】

多様性を活かせる社会を創っていくために、私たち一人ひとりには何ができるでしょうか?
自身のアンコンシャスバイアスに気づく、ジェンダーギャップを知る…など学びの機会を通じて知識が得られることは多いですよね。一方で「人は誰もが違うもの」として互いの個性や価値観を尊重することの大切さについて、日々の生活の中で大人から子供へと幼い頃から伝えていくことも重要です。その両面のアプローチから多様性が「当然のこと」として受け入れられる世の中に変わっていくことができるのではないでしょうか。
#多様性発信プロジェクト

四人四様の子供たち

私には子供が4人います。上は中学生、下は保育園児。

自分が育てているからといって、自分やパートナーと同じ考えや行動をとるとは限りません。四人四様です。

どのように四人四様かというと朝ごはんは、コーンフレーク、パン、おにぎり、お茶漬け、など食べたいものが違います。同じものを食べてくれたら母としては準備や後片付けなど含めて楽ですが、朝から気分よく学校に行ってほしいので、食べたいものを食べることにしています。

早く起きて、準備に時間をかける子、遅く起きて準備を最速で済ませる子、その子に合った朝の過ごし方がありますので起きる時間も様々です。

また、運動が好き、苦手、絵を描くのが好き、工作が好き、読書が好き、折り紙が好き、ファッションに興味がある、興味が無いなど、子供たちもそれぞれの違いを認識しています。片付けが得意な子が片付け方を教えたり、左利きの子のお箸は、向きを変えて置いたり、など自然にその子に合わせた対応ができているのではないかと思っています。

自分と子供は違う、とわかっているつもりで、わかっていなかった


数年前、運動部に入る、入らないで、子供とお互い譲らないやり取りをしたことがあります。

私が運動部に所属していたということもあり、運動部に入りたくないと言う子供に対して、あんな楽しいことがあるよ、こんな達成感があるよ、など諭してなんとか入部の意思を確認したかったのですが、その頃行われた授業参観時のメッセージカードに、『ママ、部活には入らないよ(*^^)』という丁寧な字で書かれた言葉と共に毒リンゴの絵が添えられていました。

なんともシュールなメッセージカードに、笑ってしまいました。この子の意思は強い!そしてユーモアたっぷり!

運動部に入ることよりも、静かなところで絵をかいたり歌ったりすることが好きな子。自分が良いと思うことは子供も良いと思うはず、運動部に入ることでたくさんの良い経験をしてきたから、子供にもそういう経験をしてほしいという私の強い想いが押し付けるような形となってしまったと反省しました。

スカートをはかず、ミニカーが好きだった子供の頃

そんな子供とのやりとりの時に、自分の幼少期を思い出しました。両親ともに子供の勉強や部活動のことにはあまり意見は言わず、常に子供がどうしたいかを尊重してくれていました。

私はヒラヒラ、フリフリした洋服が苦手で、スカートをはくのも嫌だなと感じていました。姉のお下がりのスカートははかず、ズボンばかりをはいていましたし、当時の女の子の遊びとしては珍しく、ミニカーを集めて遊んでいました。母は、あなたはスカートをはかないのね、と笑ってズボンをはかせてくれましたし、父も喜んでミニカーを買って遊んでくれました。小学校の卒業式では、周りがスカートスーツを着ている中、ズボンをはいて参加しました。他と違う子、として育てられた記憶はなく、ありのままの自分を認めてくれていたなと、改めて思い返した出来事でした。

女の子だからスカートをはきなさいとも言われず好きな遊びをさせてくれたことに感謝しつつ、私自身も枠にとらわれず、あなたはあなた、という接し方でいたいと思います。家族という小さな集団の中にも多様性はあふれていて、身近な人と自分の違いを認めることで社会に出た時にも「違うって当たり前だよね」とスムーズに他者を受け入れられるのではないかと考えています。
自分と違うから、他と違うからという理由でシャットアウトすることなく、小さなことから気づいていきませんか。

執筆者プロフィール
田代 香代子
保険会社の損害サービス部門で14年間勤め、4人目出産を機に退職。2年間離職したのち事務のアルバイトを経て、2021年9月にWarisの営業部門チームパートナーとして入社。

多様性発信プロジェクトの記事一覧はこちら


株式会社Warisでは一緒に働く仲間を募集しています
採用情報
ダイバーシティ&インクルージョン

株式会社Warisの主な提供サービス
Warisプロフェッショナル
Warisエグゼクティブ
Warisワークアゲイン